通院日記

　３月１４日（火）
　新刊，重版の印税簿の整理，登録をし，POD関係の書類を整理．
　PR誌のコラムの当番が回ってくるのでその準備，また，2年後には再雇用の先輩も契約期間が終わるので，自分の部署の今後の人員配置についてのメモの作成などを行なう．
　3時過ぎ，早退．かかりつけの医者へ行く．数カ月に1回通っていた大学病院の先生から，ここは年1回でよいから，近所のかかりつけのお医者さんのところで薬を出してもらうよう指示され，12月に出してもらった薬がなくなりそうなのででかける．バスで移動．
　4時過ぎに着くがもうがらがら．受診カード，保険証，病院からの治療記録を渡して待つ．すぐに呼ばれ状況を説明．2か月分の処方箋をいただいておしまい．
　支払いが済んだところで，受付の看護師さんが「○○さんて，あの○○さんの息子さんですか？」と聞かれる．ええ，そうです，と答える．昨年，いわば危篤状態の父が訪れ，病院と緊急搬送を手配してもらった医院なので，よく覚えているのだろう．「お父さんに似ていらっしゃいますね」と言われる．そうかなあ，と思うのだが．こちらの医院にはもう40年ぐらいお世話になっていますよ，というと，たしかに診察カードの番号がとても若いらしい．祖父は院長先生に看取ってもらいました，とも話す．患者のなかでは古株らしい．小学校のとき，溶連菌をみつけてもらったりしたのだが，高血圧の薬を出してもらうようになるとは．
　歩いて帰宅．近所の薬局で薬を準備してもらうが，お薬手帳をもっているとわずかだが安くなる，と聞いて，取りに帰る．
　薬をもらって帰ると5時．雨も上がっているし，せっかくだからちょっと運動に行こうと思い，いつもとは違うゴルフ練習場へ歩いていく．
　平日の5時過ぎは，がらがら．久しぶりなので勘を取り戻すべく，いろいろなクラブで打つ．しまいに指の皮がむけ，痛くなるし，スライスもするようになったので，クラブごとに丁寧に打って，きちんと打てることで納得し，最後はピッチングの練習．ふわりとは飛ばないなあ．
　荷物を家においてビールを買ってくる．着かえて夕食．
　入浴したのち，ニュースをつけていたらケン・ローチ監督のインタビューが．見入ってしまった．そののち，「折口信夫の晩年」を探してきてざざっと読み直す．この本，大学4年か5年の1月，卒論のため帰省せずに年越しをして，1月3日の初売りの日に駅前の書店で文庫版を買った覚えがある．その後，何度かの引っ越しのなか，どこかに紛れ込んだので，元の版をネットで購入した．師に付き添って箱根で過ごした最後の夏の描写が，何ともしみる．
　気がつけばもう11時近く．テレビをつけるとWBCが終わっており，山田と内川のインタビュー中．ああ，きょうも勝った！
　11時過ぎに寝ようとするが，息子はまだ入浴しておらず．「もうすぐ入るよ」というので後のことを任せて寝る．気持ちはわかるが，夜更かしが癖になるのもなあ．