mixiユーザー(id:2606290)

2017年03月14日19:01

243 view

ブレイブルーでホワイトデー

このお話は、前作『ブレイブルーでバレンタインデー』の続きになります。

ブレイブルーでバレンタインデー
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1958476655&owner_id=2606290

〜〜〜アルカード城〜〜〜

ラグナ「なあ、ウサギ」
レイチェル「イヤよ」
ラグナ「又いきなり否定かよ!ていうか、まだ何も言ってねーじゃねーか!その扱い辞めてくれないと、いい加減、俺泣くぞ!」
レイチェル「大の男が泣くのも見苦しいわね……でも、イヤよ」
ラグナ「お前は喋らなくても人の考えが読めるのか!?ニュータイプか!?えぇ、ウサギさんよぉ!!」
レイチェル「あら、そんな事言ったら、『ニュータイプは超能力者じゃない』ってアフロ頭のパイロットに言われるわよ?」
ラグナ「意味わかんねーよ!」
レイチェル「全く、相変わらず賑やかね。で、何?」
ラグナ「おお。やっと聞いてくれる気になったか!俺、一ヵ月前に、ノエルにチョコもらったろ」
レイチェル「そうね。……あの煙を吹いていた怪しげな物体、食べたの?」
ラグナ「食べたと言うか、ムリヤリ食わされたんだけどな……
あの後、マイって女に取っ捕まって羽交い絞めにされて、ツバキに右腕掴まれて、マコトに左腕掴まれて、両足をジンの奴に凍らされて、ノエルにムリヤリ『あーん♪』させられて食わされたんだが……
あれはやばかった。マジでやばかった。三日三晩、死の淵を彷徨った」
レイチェル「楽しそうね」
ラグナ「楽しくねーよ!いっこも!俺、死にかけたんだからな!」

レイチェル「で……それがどうしたの」
ラグナ「そこでだ。そろそろホワイトデーじゃねーか。ノエルに何かお返しやるべきかなって思ったんだけど、あいつが喜びそうなモノなんて、俺わかんねーからな。お前に聞きに来たんだよ」
レイチェル「あら、ラグナにしては殊勝な心掛けじゃない。褒めてあげるわ」
ラグナ「はいはい、ありがとさん。てか、それ間違いなく俺に対しては最大の賛辞だよな」
レイチェル「そうね」
ラグナ「で、ノエルが喜びそうなものって、何だろうなぁ」
レイチェル「残念ながら、私はノエルじゃないから分からないわ。本人に聞いたら?」
ラグナ「聞けるかよ!てか、俺よりはまだお前の方がノエルの気持ち分かるだろ?女同士だし!」
レイチェル「それなら、ノエルと仲の良い、親友のマコトやツバキに聞いた方が、もっとノエルの好みが分かるんじゃなくて?」
ラグナ「それは考えたんだけどよ……マコトに聞いたら間違いなく囃し立てられるだろ。ツバキに聞いてみろ、確実に俺殺されるぞ。俺、メッチャ嫌われてるからな」
レイチェル「あら、ラグナのくせに人の機微を読めるようになったのね。成長してるのね」
ラグナ「へーいへい……ありがとさん」
レイチェル「そうね……ノエルが喜びそうなものね……豊胸剤でも、あげてみる?」
ラグナ「てめぇ、馬鹿か!!そんなモンあげたら変態じゃねーか!!つーか、怒りのフェンリル食らうっつーの!!」
レイチェル「冗談よ。そのくらい察しなさい、ラグナ。……そうね、ノエルは可愛いものが好きって言ってたからね」
ラグナ「つっても、動物なんかやったら世話が大変だろ?可愛いもの、可愛いもの……」

〜〜〜カグヅチにて〜〜〜

ラグナ「と言うわけで、師匠!頼む!一日だけノエルの傍にいてやってくれ!」
獣兵衛「ラグナ、お前な……俺の事なんだと思ってるんだ」
ラグナ「猫だと思ってる」
獣兵衛「確かに間違ってはいないが……幾ら何でも、『一日だけノエルのプレゼントになってくれ』って、お前、それは師匠に対する頼みじゃないだろ」
ラグナ「ココノエに頼みに行ったら、『代わりにお前の腕からデッドスパイクさんと一緒にシャム猫が飛び出てくる仕組みにしてやろうか?』と言われて……もう、師匠しか頼れる人がいなくって」
獣兵衛「全く……今回だけだからな」

〜〜〜統制機構・カグヅチ支部〜〜〜

ラグナ「おう、ノエル!」
ノエル「あ、ラグナさん。どうしました?」
ラグナ「今日は3月14日だな」
ノエル「そうですね」
ラグナ「聞いて驚け、お前の為にホワイトデーのプレゼントを用意してやった!」
ノエル「え……えぇぇぇぇっ!?!?わ、私の為に!?」
ラグナ「ダークマターとは言え、一応作ってくれたわけだし、お返しくらいはしてやるべきだろうと思ってな」
ノエル「う……うわぁぁ……す、凄く嬉しいです、ラグナさん!!何だろ、何だろ!?」
ラグナ「何と、コレだ!出でよ、師匠!」
獣兵衛「ノ……ノエル=ヴァーミリオン、一日だけ俺……いや、ボクと契約して魔法少女にならないか……いや、ならないかニャン☆」
ノエル「……はい?」

………沈黙が流れる。

ノエル「あの……獣兵衛さん……?」
ラグナ「おい、師匠!滑ってるぞ!そのマジカルステッキ☆Ve-Ru-Ve-Ru-グ〜!が可愛くないんじゃないか!?」
獣兵衛「馬鹿者、これは俺が夜なべして作ったんだぞ。ノエルの愛銃ヴェルベルグを模倣したマジカルステッキだ。可愛くないはずないだろう。きっとノエルのハートを鷲掴みニャン☆だ」
ラグナ「おい、ノエル、これ、可愛いだろ?な?今日一日、師匠がお前を魔法少女にしてくれるってよ!な、ほら!」
ノエル「……ラグナさん、私の事そんなに子供だと思っているんですか」
ラグナ「いや、そう言う意味じゃなくって……」
ノエル「私のどこが子供に見えるんですか」
ラグナ「いや、人の話聞けよ!」
ノエル「胸ですか!結局そこですか!」
ラグナ「誰も胸の話なんかしてねーだろ!?」
ノエル「ラグナ=ザ=ブラッドエッジ!!六英雄獣兵衛誘拐の罪で、逮捕する!!ついでに、私への侮辱罪と公務執行妨害もテイクアウトでつけてあげます!!」
ラグナ「そんなテイクアウトは要らねえ!!てかノエルちょっと待て!話せば分かる!銃引っ込めろ!!」
獣兵衛「俺、誘拐された扱いなの!?」
ノエル「マコト!ツバキ!」
マコト「はいさっさ!」
ツバキ「承知」
ノエル「お尋ね者のラグナ=ザ=ブラッドエッジを捕まえます!力を貸して!」
ラグナ「おい師匠!逃げるぞ!!」
獣兵衛「うおおおおおおお!!!!魔法少女の格好で捕まったら、ナインに爆笑された上にココノエに末代まで祟られるゥゥゥゥ!!!」
ノエル「待てぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜!!!」

〜〜〜アルカード城〜〜〜

レイチェル「……無様ね」
ヴァルケンハイン「全くですな」
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年03月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031