■「なぜ」答え探し訴訟に=避難の原告、人生一変―福島第1原発事故・前橋地裁
(時事通信社 - 03月13日 08:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=4474633
より強い揺れ、よりおおきな津波に襲われた東北電力の女川原発がきちんと停止してる以上、人類の原発技術レベル/知識が1000年に一度の大地震に対し、不足していたわけではないというのが事実。一方で、にも関わらず、対応が足りなかったから東北以下の津波・揺れだった東電・福一原発が爆散した。諸悪の根源は地震津波であって天災だけど、ある程度人災の側面がある、というのが本当だろうと思う。
自分の住んでいるところも、原発から100kmは離れていない。風向きは悪く、たいていの季節で風下になるエリアだ。北九州だから、最寄りの原発は玄海原発で、いまだ福一と同じGE製の軽水炉が動いてる。あの事故があってから、子供たちにはいろいろな話をしてるし、その中には事故の際には飲料水をどうすべきか、避難をどうすべきかなどといったことも含まれる。子供は下の子でも中二なのでそのあたりの話をふんふんと聞いてくれているけど、非常時に私が先に死んだ場合など、ちゃんとできるのかはやっぱり少し不安が残る。
福島原発関係者は事故のことを想定できなかったのか?という問は何回か自分も思ったことがあるのだが、全然ジャンル違いの技術屋の自分でも「たぶんそんなことはない」と思う。少しは考えたはずだし、そもそもそうでないと想定訓練とかできない。ただ、やはり現実問題として、大金を投じて対策を行うだけの動機づけができなかったということだと思う。安全対策は金ばっかりかかって短期的には利益を生まないように見えるから、難しいんだよね…。
一方で、周囲に住んでいた人たちは、原発を安全なものと考えていたのか?というと、これまたわからない。本当に安全だと思って農業とかやってたのだとしたら、やっぱりそれはいささかうかつなんじゃなかろうかとも思う。が、安全じゃないと思っていたら、事故の前に大規模投資して逃げださなかったのはなぜ?とまで問うのは、後付けの知恵以上のものではない。
放射性物質漏れという事故に、現実味が感じられずに考えることを放っておいたら、事故がやってきた、そんな感じなのではないかな…。
事故や天災には悪意を感じることって多い。技術はいろいろなものを利用するわけなので、安全対策をしくじらないような技術者でありたい。
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