「「トランプ時代」の新世界秩序」三浦瑠璃、潮出版社、を読了。
記憶で要約すると、
・トランプの人権意識は確かに酷いが、米国人男性の多くは本音ではあんなもの。
民主党の左派候補だったサンダースだって
「女性は3人の男性にレイプされる夢想を抱きがち」
「乳がんは女性の誤った性行為の習慣で起きる」
等のトンデモ発言がある。なので、トランプとんでも発言は「正直な人」「裏が無い」と
見られるプラスの効果を生んでいる。
・オバマなど近年の民主党大統領の左傾化で、かつての民主党支持層である中道・
中流階級が、マイノリティ対策ばかりの民主党に見捨てられたと感じ、トランプ支持に流れた。
・つまり、アメリカ社会にはPC疲れがある。
・つまり、トランプ支持者は低所得者層だけでない。中流層や女性、メキシコからなどの移民もかなり支持している。
・マイノリティは互いに対立している。マイノリティ重視の政策は、なので大きな支持を生まない。
・経済政策の具体案も示さず、トランプの人格批判ばかりをしたクリントンの選挙戦術も誤り。
・トランプ政権は、経済的には中道、中流層を重視するだろう。
・トランプは、ニクソン同様、各戦線から「意気揚々と撤退する」だろう。
・このため、日本は自主防衛の努力が必要となる可能性が大。
→ 以前よりさらに「トランプはん、とりあえず"やってみなはれ"」という気分になった(人権関連と、TPP撤退は考え直して欲しいけど)。彼らは失敗するまで分からない。願わくば、大失敗する前に修正してね。一方日本は、米国の大失敗に備える必要があるかな。
さらに、米国のリベラルも、反省すべき。急ぎすぎると反動が大きいと学ぶべき。進歩は少しずつ、かつボリューム層(中流)に配慮しながら行うべき。
今、このとき苦しんでいる人にとっては、それでは我慢出来ないんだけど。。。でも反動が大きいと後で逆効果になるんだよね。
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