「さぁ、おやつにイチゴを食べよう」
夕飯の後にようやく食べるようになってきたイチゴを一緒に食べようと奥さんと二人してニコニコしながら準備。
小さいお皿にヘタを切ったイチゴをふた粒乗せて、そのままでは大きいから一つを4等分して食べやすいサイズにします。
大人用にも一人2粒づつで全部で6粒ですね。家族3人の幸せな時間です。
「ほらイチゴだよ」
透くんは前の時と同じようにおっかなびっくりでなかなか手を出そうとしません。
そうすることは予想していたので、こちらも慌てず声をかけつつ興味を引くように話しかけていきます。
ようやくひとつを手にとって先っぽをちょこっとだけ舐めます。そこで驚くようなイヤイヤのような微妙な表情を見せてくれます。
もちろんここでも焦ってはいけないので「ほら、美味しいよ。パクッ」と美味しそうに大人たち分のイチゴを食べてみせます。
なんとか食べてくれたんだけど、先っぽだけをかじってお皿にポイッ。
しかもそれを何度も繰り返して最後は「いらない」とお皿を突き返します。
お皿の上に残ったのは先っぽの甘くて美味しいところだけをかじられた下半分だけのイチゴの残骸たち。
そのあとはうんともすんとも口にしようとしなかったので、奥さんも意地になって牛乳をかけてイチゴを潰していちごミルクにしたんだけど、いつもより甘くなった牛乳はスプーンですくって飲んだけど、イチゴの果実の部分は残したまま。
まさに美味しいところだけを食べる「王様食べ」を披露してさっさと自分のおもちゃエリアに戻ってしまいました。
「どこぞの王様だよ…」
流石に奥さんも憤慨。
「もうイチゴ買ってあげないっ!」
あーあ。せっかく復活したと思ったイチゴはまたしてもまことみ家の食卓に上ることはなくなりました。いつになったら再開してくれるかなぁ。
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