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2017年02月27日20:49

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新国立劇場バレエ コッペリア

2017/2/24金 19:00- 新国立劇場オペラパレス

振付:ローラン・プティ
音楽:レオ・ドリーブ

指揮:ポール・マーフィー
管弦楽:東京交響楽団

スワニルダ:小野絢子
フランツ:福岡雄大
コッペリウス:ルイジ・ボニーノ

新国のコッペリア、初日の絢子姫のキャストで観てきました。

いやはや、素晴らしかったです。絢子ちゃんは、今この役をやらせたら、世界最高かもしれない。と、マジで思いました。

三匹の子豚、でハートを射抜かれたコメディエンヌっぷりにさらに磨きがかかってました。ちょっとした仕草も表情も、超絶可愛い!私は会員セット券のおかげで、1階の中央よりやや前のど真ん中の良席だったんですが、彼女の笑顔は絶対私に向けられてるよね!って勘違いしっぱなしで、ずーっと彼女に笑い返してました^^ 観ている方も思わずつられて笑顔になってしまう彼女の演技ときたら!

でも絢子姫の凄いところは、可愛いってだけじゃありません。コッペリア、プティの中ではかなりクラシックのテクニックが必要な作品だと思うのですが、それをいとも簡単に、完璧に踊ってのける。しかも、音の取り方が素晴らしくて、ドリーブの美しい音楽が見えるようハート

うーん、彼女は本当に日本の宝だわ。大事にしておきたいけど、世界の人にどうだ!って観せたい気持ちも。絶対ないだろうけど、バレエフェスによんでほしいです・・・。

絢子ちゃんと完璧なパートナーシップを誇る福岡くん、こちらもよかったです。彼、足が完全にアンデオールになってないように感じてしまうのでザ・クラシックでは少し違和感があるんだけど、でも難しい振付を見事に音に載せてこなしていて、気持ちいいです。演技も頑張ってた^^

コッペリウスはボニーノ。一体彼、いくつなんでしょう。相変わらずコミカルな演技と細かいリズムをうまくとる小粋なダンスが本当に上手いな、と感心。でも彼を見てたら、ウルリックを演じるルグリを思い出してしまった。ルグ様のウルリック、また観たいよ。。。

最後のシーン、動き出した人形は実はスワニルダだったと知って、裸の人形を抱えながら茫然と歩くコッペリウス→人形がバラバラになる、のシーンは、以前、思わず涙したことがあったのですが、この日はそれほどでもなかったな。コッペリウスが、あまりしょぼくなかったからかなあ。人形も、一気にばらっとなった方が、世界が崩壊する感じが出るのだけど、この日はちょっと失敗してたかも。

というわけで、作品に込められたそういう哀愁の部分よりも、楽しくて可愛い部分を堪能した公演でした。あ、それと、ソリスト以外のダンサーさんも、みな素晴らしかった。初日でしかも撮影が入っているということもあってか、全員の気合いを感じた、とても充実した公演でした。

それから、東響のオケも凄くよかったですよ〜。ドリーブの音楽をいい音で奏でるオケで観るバレエ、最高ですね!東響さんありがとう!

新国は新客をよびたいと切実に思っているようなのですが、チャイコフスキー三大バレエよりもプティみたいな作品の方がバレエ初心者には楽しいと思うんですけどね。来シーズンは無理だとしても、その次は、プティやビントレーなどの親しみやすい作品も上演してくれますように。
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