北はマレーシアが黙認してくれると思っていたのかなあ？

なんか北の対応に計画性がないというか、すごくグダグダな感じ。
穿った見方をすれば北は無関係？　とも思いたくなる反応ではあるが、
しかし北は事件発生当初から明確に捜査の進行を嫌がっており、それはまず考え難かろう。
無関係ならばむしろ事情を明らかにしたほうが自分たちへの疑惑も晴れるし、
自国の王族を暗殺することで誰が何を目論んでいるのか知る手掛かりにもなろう。

という訳で、北が何らかの事情を知っていたことは間違いなかろう。



すると、このグダグダな対応は何なのか、という話になる訳だが……

北とマレーシアとは友好国でもある訳で、マレーシアは北の工作員が活動しやすい環境でもあったと聞く。
もしかしたら、マレーシア国内で暗殺事件を起こしても同国は黙認してくれるか、
あるいは遺体を自分たちに引き渡してくれると期待していたのだろうか、とも思う。

その目論見が外れることになって慌てているという話なら一応は納得できる。

ただその場合それはそれで、事前に根回しを済ませておくべき話で、
非公式にそういう申し入れをしていたかまでは分からないが、少なくとも密約の成立には至っていなかっただろうこの為体は、
国家がやったにしては随分とお粗末なやり方だと思う。

あるいは病死に見せかけて殺せるつもりが、案外目撃者や防犯カメラの証拠が多く、
病死ということにできなかったのかとも思う。
だがそれにしても国際空港の営業時間内に目撃情報を皆無にすることは難しかろうし、
もしそうだとすれば綿密とは言い難い計画だ。

北も国家として成立して一応五十年以上経っている訳で、
独立したての新国家という訳ではない（国際社会の一員としては歴史の浅いほうだが）
外交努力のノウハウがないことはないと思うのだがな、これはどういうことだろう。



もしかして、内部粛清が過ぎて人材払底に陥っているのだろうか。
ミサイル外交に頼りすぎてほかのやり方を忘れてしまったのだろうか。
まあ東アジア一帯については飛翔体飛ばして核実験する恐喝外交が常套手段になって久しい。
ほかにまともな手を打てないほど逼迫しているのかもしれないが、実情が分からないので何とも。

よく分からない。




■北朝鮮大使、遺体は正男氏と当初認める　後に「別人」
(朝日新聞デジタル - 02月25日 17:23)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4450224