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2017年02月24日18:02

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過去を振り返って(7)

さぁ、これからが本番だ!


散々だった研修も終わり、次の日から先輩社員に同行して現場でのOJTとなる。
先輩の運転する車に乗り込み、オレが担当する事になる家電量販店を数店回るのだ。

同行する先輩、さっき挨拶を交わしたが名前を忘れてしまった。
車のダッシュボードに目をやると、名刺が入った透明の箱があった。
たぶんこの先輩の名刺なんだろう、覗き込むと「課長 山田○○」と書いてあった。
オレはその時に先輩の名前が山田で、役職が課長と知る。
確認の為、恐る恐る「山田先輩は課長さんなんですか?」と聞いてみた。

「そうだよ、課長だよ。 名ばかりのね」と答え
続けて「電話会社の偉い人とか、現場の店長さんと話するにも肩書きが無いとね」と言った。
(後日オレも自分の名刺を受け取る。そこには新人で部下もいないのに「主任」と書いてあった。)

そして家電量販店に着いて、関係者以外立入禁止と書いてある裏口から中に入る
家電が入ったダンボール箱がいくつも置いてある倉庫を抜けて事務所についた。

事務所内は表の売り場の雰囲気とは大きく異なっていた。
電話はよく鳴り、「あの商品の入荷はどうなっているんだ?」
「○○様から電話がきたけど担当は誰?」そんな声が飛び交う。
売上グラフの前で上司に責められ、泣いている女子社員もいた。

オレはそれを横目に課長の後ろを付いていく
事務所の奥近くまで行くと、店長らしき人がいた。

課長は店長と話し、来客やパソコンの売上状況などを聞いてメモをしている。
オレは課長の横で、作り笑いの笑顔で話を聞いていた。

しばらして話は終わり、課長が店長にオレの事を紹介してくれた。
オレは元気よく名前を言って「今後お世話になります、よろしくお願いします」と挨拶した。

店長に挨拶を済ませた後は、ブースがある売り場に向かう。
ブースのスタッフに本日の接客数や契約状況などを聞き
そして売り場に貼っているPOPやポスターの状態を確認するのだ。

「だいたい仕事はこんな流れだから、簡単でしょ?」と課長は言った。
オレは「はい」と答えた。少し不安はあったが、難しいと感じなかった。

その後、別の店に移動するのだが
移動中の車の中で課長と話し、いろいろと知る事になるのだ。









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