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2017年02月22日19:58

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過去を振り返って(5)


本当は男との関係などどうでも良くて、ただ帰って来て欲しかったのだが・・・。


第二回、離婚調停の日が来た。
オレの頭の中は、妻と男との事でいっぱいになっていた。
妻はいつから男と連絡を取り合っていたのだろうか?
そして、どこまでの関係なんだろうか?

オレは調停員にその疑問を妻に問うように言った。
調停員は別室の妻の所に行き、しばらくして戻ってきた。

調停員から妻の言い分を聞く
妻はオレの事を男に相談していただけで、それ以上の関係は無いとの事だったが
相手が女癖が悪く不誠実な男、猜疑心でいっぱいのオレは俄かに受け入れられない。

そして調停員から予想もしてない事を言われる。
「あなた過去に奥さんに暴力を振るった事がありますね」
「奥さんはその時の恐怖もあって、離婚を望んでいるのですよ」

はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ???だ!
妻とは何度もケンカになった事はあったが、殴るような事をした記憶がない。
ただ口論になった時に妻に言い負かされて、悔しくてテーブルを叩いたり
ドアを激しく閉めたり、部屋の壁を殴った事はあった。

その事を調停員に話すと、「それも暴力の一つですよ、奥さんを威圧してるじゃないですか」

そう言われたオレは自分を見失い、席を立って「話にならん!妻をここに呼んで来い!」と
大声を出して騒いでしまった。
大声を聞きつけた裁判所の職員が数人部屋に飛び込んできて、オレをなだめる始末。
オレが冷静に戻る頃には、誰から見ても「暴力亭主」の状況になっていた。

もうどこにもオレの味方はいない、体中から力が抜けていった。
そして離婚に同意する事にした。

うなだれて椅子に座っているオレに調停員はトドメを刺した。
「復縁を望んでいたのに、男性とこ事を聞いたのはいけませんでしたね」

そうだったのだ・・・
今日の調停の最初の場面で、オレを止めて欲しかった。
それで状況は変わったかは分からないが・・・。

その後は、共有財産の分配とかの話になったが
もめる事なく話しは進み、書類にサインとかして
あっけなく簡単に終わった。

オレはバツイチになったのだ。


オレは落ち込んだが、それでも就活は続けた。

そして、梅の花も咲いた平成20年2月
ある企業から採用通知が届いた。

前職を辞めて10ヶ月も後の事だ。

















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