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2017年02月21日13:36

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過去を振り返って(4)

年も明けた平成20年1月、就活しながら家庭裁判所に通う事になる。


就活は職業訓練校で取得したパソコンの資格で、応募できる企業の枠は広がったが
3〜4社に応募して、1社くらい採用試験や面接にたどり着ける。
そんな感じだったが、採用までは至らなかった。

そして第一回、離婚調停の日がきた。
妻とは顔を合わす事は出来ず、まずは調停員に話をして別室にいる妻に伝える。
そんなシステムだった。

オレは調停員に今までの経緯を正直に話、今は就活も真面目にしている。
深く反省しているので戻って欲しいと伝えるようにお願いした。

調停員はオレの話を聞いた後、別室にいる妻の所へ行った。
そして暫くして戻ってきた。今度はオレが妻の言い分を聞く番だ。

調停員は言った。あなたはこれまで家事の全てを奥さんに任せ
奥さんが子供を欲しがった時もロクに話もせずに協力しませんでしたね。
奥さんはあなたの元に戻る気は無いそうです。

この後も数回、調停員を介して押し問答が続くが第一回、離婚調停は
平行線で終わった。


第二回、離婚調停を控えていたある日、オレは家の掃除をしていて
棚にあった封筒に目が行く。
それは妻のケータイの利用料金と利用明細が載った書類だった。

何気に見ていたら、利用明細に何度も同じケータイ番号が出てくるのに気付く。
オレは非通知でそのケータイ番号に掛けてみたが相手は出なかった。
そこで今度は近くのコンビニの公衆電話から掛けてみたら相手は出た。
それは男の声、しかもオレも知っている男の声だった。
オレは何も語らず受話器を置いた。

その男はオレの昔からの友人で、家にもちょくちょく出入りしていた。
明るく、ひょうきんな男だったが、女癖は悪かった。

去年の春だっただろうか、オレと妻と男とで3人で飲みに行った。
自家用車で行っていたので、帰りは飲まない妻の運転で男は助手席に座り
泥酔していたオレは後部座席に倒れこんで寝ていた。
しばらく走って信号待ちの時、オレはふと目が覚める。
寝たまま何気に前を見ると、前席の妻と男がキスをしていた。
ヤツは女好きの男、酔った勢いで、ふざけてキスしたのだろう。
その時は特に気にせず、オレはまた寝た。
過去にそんな事もあったのだ。

妻が一時戻ってきた時、夜になると家を出ていたのは
男と会う為だったのだと察しがついた。









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