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2017年02月19日20:38

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過去を振り返って(2)

長年勤めた会社を辞めた後、オレは荒れた・・・。

再就職をする為にハローワークに通う日々がはじまる。
しかし自分が望む様な仕事は見つからない。
求人誌にも目を通す。たまたま、これだったら!と思える企業を見つけるが
資格の欄に、35才迄(キャリア形成の為)の一文が邪魔をした。
いつの間にか年齢制限に引っかかる歳になっていたのだ。

仕事も見つからず、家で妻と顔を合わせるのが辛くなってきて
オレは現実から逃げ出すようになった。
(この頃からオレは現実逃避する事が多くなった気がする)
ハローワークにも行かなくなり、昼間はパチンコ屋や競輪場に通い
夜は家に帰らず、ネットカフェに泊まるようになった。
そんな生活をしばらく続けていた。

そして帰宅した日、そこには妻の姿はなかった。
ケータイに電話するが、着信拒否状態
ムリも無い、オレが悪いのだ。
でもメールだけは送信する事ができ、謝罪して帰ってくるように送った。
返事は戻ってこなかったが・・・。

さすがにマズイと思い就活を再開し、妻の帰宅を待つ事にした。

そして数日が過ぎ、ハローワークで一枚のビラを目にする
職業訓練校のパソコン教室3ヶ月コースの募集だった。
普通自動車の免許しか持ってなく、求人票の資格欄でも
エクセル・ワードの出来る人との記載をよく目にしていたので
ここは自分のスキルアップだなと思い応募した。

職業訓練校も入校試験と面接はあった。
試験内容は一般常識の筆記試験、これは高卒のオレでも難なく解けた。
そして面接、ここでは前職を辞めた理由や、これからの意気込みを聞かれ
シドロモドロになりながら、質問に答えた。何を言ったのかは覚えていない。
それでも運良く合格の判定をいただき、職業訓練校に通うことになる。
頃を同じくして、妻が帰ってきた。希望の光が射した気がした。

しかし、戻って来た妻はオレと言葉を交わすことをせず、家事もしなくなった。
そして毎夜のように家を出て、2〜3時間帰ってこないようになる。

そこでオレは妻の親と自分の親を呼んで、話し合いの場を設けた。
最初は無言だった妻、時間が経つにつれ口が動き出し
オレへの鬱憤が滝のようにこぼれ出した。

オレは耳が痛くなり、窓の外に目をやって秋風に揺れる草花を見ていた
平成19年10月。










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