１７日、薩摩川内市入来町浦之名大谷４０１８−３にある、鹿児島大学入来牧場に、大島准教授を訪ねた。
防疫上の関係で、牧場の入り口の停車地点で、車のタイヤ・シャーシーが凄い勢いで除染され、その後、牧場庁舎に入った。
ここの牧場は「牛」の研究のための牧場であり、馬は後で述べる動物である。
２８年度の仔馬の出産数は、牡・３頭、牝１頭で総数は４１頭（牡：１９頭）である。
トカラ馬は、鹿児島県の指定記念物であるが、昨年６ヶ月の仔馬３頭を動物園関係の団体に譲渡した。
鹿児島大学には、「馬」を研究されている先生はおられないと言う事で、大島先生は「牛」がご専門で、保存会の事務局を担当されている、岡本教授は「鶏」がご専門である。
当牧場においてトカラ馬は、あくまでも「動物遺伝資源」・「牧草地管理」としてとらえており、２０余りの牧柵があるが、牛が食べ残した「イネ科」の牧草と、ススキ・野草を食べ、５〜６のハーレムとそれを持てない牡馬で構成されており、飼育員の方が月に１回見廻りをする程度で、ほぼ野生であることと、かなり近親交配が進んでいる事を指摘された。
血液検査は、開聞岳山麓のトカラ馬と同じように行われており、全馬が陰性であった。
マイクロチップの件も同様である。
日本馬事協会からの給付金は、全くない。
馬がいそうな牧柵に行く前に、白衣をはおり、白長靴に履き替え、飼育員さんの軽トラックの後を、先生の運転で進み、馬を見つけ、有刺鉄線を潜り抜けたところで雨が急激に降りだし、人間を察知した馬は一斉に丘の上に走り出した。
飼育員さんが丘まで登り、僕に写真が撮影出来るように配慮して頂いたが、雨と、走り回る黒鹿毛馬のせいもあり、映ったかどうかというよりも、パンツまでずぶ濡れと寒さで、早々に引き返した。
昨日の開聞岳山麓の馬と、こんなにも違うのかと、野生馬が身に染みた。
大島先生、飼育員さん有難うございました。
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