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2017年02月18日01:57

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読書感想【美は一度限り】 野村秋介 著

たまたまである。

たまたま、取引先の関連企業の車のフロントガラスにステッカーが
置いてあったのだ。

《『美は一度限り』野村秋介思想研究会》

・・・なんじゃそりゃ。

このステッカーを見て、第一に思い出したのは
四国の旅で見かけたプレハブ?的な建物に掲げられていた
「哲学研究室」という看板であった。
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しかし

「美は一度限り」

という部分だけでなんとなく、

「葉隠」的なのかな? と、思った。

葉隠といえば佐賀鍋島。

「武士道とは死ぬことと見つけたり」である。

気になってググり、新書は取り扱いが無いようなので
図書館で探した。

近隣の図書館から所蔵してるところを探し、借りに行ってみたが、
タイトルしかわからないので内容がわからない。
従ってジャンルもわからない。

ひとしきり館内をぐるぐる回り、片隅にあったパソコン(検索用)を見つけ、
「これで当該書の置き場がわかるw」と思った。

書名・著者等打ち込んで、
・・・カタカタカタ…
_人人人人人人_
> ッ、ターン!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y ̄

【検索結果】:「館内にあります」 ブハーッwww

わかってるがな!
だから来たんやで!ここまで!www

結局、司書?の方に、「ジャンルがわからないのですが・・・」
とタイトルを告げると。

カタカタカタッッターン!…?アレ?、delete.

もいちど
カタカタカタッッターン!…?アレ?delete.

カタカタカタ…
「あのー、《びは》これでいいでしょうか?」

【枇杷】

それ、「びわ」やでー!
どうやら「枇杷」とか「琵琶」で探したらしい。

それなら「《びわは》いちどかぎり」やろw



「《美しい》は一度限り」でw」
「あ!失礼いたしました (///)」

結局、【閉架】扱いになっていて、棚にはならばず倉庫にしまわれていたらしい。
そらぐるぐる回っても見つからんわけや。
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借りてみました。


前置きが長くなったが、

「美は一度限り」とは、三島由紀夫の言葉だったらしい。

著者の解釈を私の解釈的に大雑把に言えば

「人生とは一度限りである」

あらゆることに命をかけて臨め、真剣であればあるほど、それは美しい。

みたいな感じかな。上手く言えんけどw


・・・偏った思考ではある。

が、

その言いたいところもわからんでも無い。w

そして読みやすい。

前半では

「落日の美学」として、主に恋について述べ
共感することしきりである。

と言いたいが、そんなに恋していませんw
また、のぞき部屋体験のくだりでは笑ってしまったw

てか、「落日の」と聞くと、なんとなく「死の」ってイメージがあるので(個人的に)
まさか本当の夕暮れをさしているとはwww


中段では

「闘いの美学」として、世間で言うところの過激派?
武闘派右翼?
かなりいろんなことやらかしてますwww


後段では

「行雲流水の記」として日記的な部分抜粋記が記されており、
日々の出来事・獄中からの手紙・等思わず笑ってしまうエピソードなどが記されていた。
例:「我れ刑の長短は気にせず
   ただ毛の濃淡を気にせり」
とか、
「日本は平和でとても幸福な国だと思いますが、でも何かが狂っているような気がしてなりません。今、巷では「男と女のラブ・ゲーム」という下らない歌が流行っているそうですが、私たちで「不動産屋と地上げ屋のマネーゲーム」はどうなっているのと大声で唄ったら逮捕されてしまいました」等
文中に出てくる監獄からの手紙のユーモアもなかなかw

実はまだ全部は読み終わっていないのであるが、(残り1割くらい)

なんとなく、早々と感想を書きたくなってしまったのであるw

思想的にも行動的にも偏った人であると思うけど、どこか憎めないようでもある。
絶対正しいわけでもないが、信念を貫いているあたりがイイのかなぁ。

ノンフィクションだと思いますwww

突っ込みどころも満載な気もするけど、

なかなか面白い本でありますw

機会があったら一読されてもよろしいかとw





ちなみに著者は…
1993年10月20日、中江利忠社長(当時)ら経営陣からの謝罪を受けるため朝日新聞東京本社に訪れ、中江らとの話し合いの後、「皇尊弥栄」を三唱後に拳銃自殺により生涯を閉じております。
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