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2017年02月17日08:55

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2月17日(金) #1331 取られたくない私鉄、呼び込みたいJR

おはようございます。木下藤吉郎です。


今から40年前の1977年(昭和52年)の今日、沖縄県久米島で「みぞれ」を観測しました。これは2004年までにおいて唯一の「沖縄で観測された降雪記録」となっています。(みぞれは雪の扱いになる)

■2月17日の気象カレンダー|札幌管区気象台ホームページ
http://www.jma-net.go.jp/sapporo/tenki/calendar/today/0217.html


また、今から50年前の1967年(昭和42年)の今日は、シンガーソングライターで、元「プリンセスプリンセス」の岸谷 香(きしたに かおり)さんの生まれた日です。

■岸谷香 - Wikipedia
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%B8%E8%B0%B7%E9%A6%99























2月17日 金曜日

今週も金曜日を迎えました。けさは九州北部と山口県で「春一番が吹いた」との発表があったそうです。きょうは全国各地で気温が上がる見通しですが、低気圧からのびる寒冷前線が通過する影響で日本海側を中心に雨が降りやすく、午後以降はとくに広く雨が降りそうです。この雨雲が通り抜けた後は「寒の戻り」で、日本海側の地方では雪雲がかかりやすくなり、気温も全国的に下がる見込みです。
向こう一週間はたいへん小刻みに天気が変化する見通しで、雨が降る直前に気温が高くなり、その直後はドンと気温が下がるとの予想がされています。天気変化が目まぐるしくなりますのは早春の気候の特徴でありますが、気温の乱高下が起こるようですから、体調管理に注意が必要です。

さて、火曜日から長々と書いてまいりました「片想い駅」についての話も今回がとりあえずの最終回でございます。

複数の主要幹線規模の路線が交差した所に駅が作られ、お互いに乗り換えができるけれども、片や快速などの優等列車が停まり、片や各駅停車とそれに準ずる種別しか停まらない、そんな駅を私は「片想い駅」と呼んでいます。その例として三国ヶ丘(みくにがおか)駅と東福寺(とうふくじ)駅を取り上げ、その理由を説明するために中百舌鳥(なかもず)駅の事情を紹介しました。

さて、改めて三国ヶ丘駅と東福寺駅の特徴を見てみますと、どちらもJR側が快速停車駅であり、南海、京阪は普通と各駅停車の区間内になる準急のみの停車駅になっています。
南海、京阪としては隣の駅が特急も停まる大きな駅であり、緩急接続もできることから、その駅で乗り換えてほしいという「遠近分離による棲みわけ」という理屈、そしてさらに南海においては「競合する会社の路線にやすやすと客を流したくない」という意図がある可能性が高い旨をきのう記しました。

しかしそうなりますと、疑問が残ります。とりわけ遠近分離の理論に基づきますと、JRは三国ヶ丘駅も東福寺駅も、実は隣の駅が快速停車駅(堺市駅、京都駅)だったりします。南海や京阪と条件は似ているのです。が、にもかかわらず、JRは三国ヶ丘駅と東福寺駅を快速停車駅にしているのです。一体なぜでしょうか。

はっきりとそうであると示した文献は見当たらないので、ここから先は私の勝手な推測に過ぎないのですが、恐らく駅周辺が時代を経るうちに発展して利用客が増え、駅が混雑してきたところに、JRは客のすくい上げを図ったのではないか、と思うのです。

三国ヶ丘駅も東福寺駅も、昔はJR側も普通列車しか停まらない駅でした。
三国ヶ丘駅は国鉄末期の1986年(昭和61年)のダイヤ改定で区間快速の停車駅になりましたが、当時の区間快速は朝ラッシュ時と夜にしか運転されていず、日中は普通列車のみの停車駅と同様でした。
東福寺駅に至っては、国鉄当時、国は奈良線をあまり重要な路線と見ていなかったという事実もあり、同じ普通のみの停車駅といえども、規模は明らかに京阪の方が上でした。

転機があったのは三国ヶ丘駅が1999年(平成11年)、東福寺駅が2001年(平成13年)のことでした。沿線で宅地開発が進み、三国ヶ丘駅の利用者は増えてきて混雑が激しくなりました。JRは三国ヶ丘駅のホームを6両から8両対応に増設し、全部の快速列車の停車駅に昇格させました。東福寺駅も奈良線の複線化事業に組み込まれたことで2線、橋上駅舎の駅にリニューアルし、東福寺駅を含む区間の複線化が完成すると間もなくJR東福寺駅は快速停車駅となりました。

つまり、利用客の棲みわけや、乗り換えによる利用客の流出を防ぎたく敢えて急行などを停めようとしない南海、京阪の裏をかいて、JRは快速を停める事でその駅周辺の住民や勤務者をのこのこ拾い上げようとし、それが今のところでは当たっているということなのです。

これに対して、京阪はあまり慌てている様子は見られない感じがします。なぜならば京阪は、JR奈良線と競合しており、京都駅に向かう近鉄京都線と丹波橋駅で連絡しており、近鉄の方が全線複線で本数が多い分利便性も高いため、JR奈良線が東福寺駅に快速を停めようとも、東福寺駅からの流出による影響はそんなにないと見ているのかもしれません。

逆に南海は少し慌てているようです。かつて南海高野線と泉北高速鉄道線はドル箱路線の色があり、南海では唯一の10両編成もあったのですが、今は利用客が少なくなり、最大でも8両に減少しています。また、最近になって三国ヶ丘駅はリニューアルし、とりわけ南海の駅舎が橋上駅舎となり、さらにその駅舎の屋上を公園にするという大化けぶりです。さらに、特急「泉北ライナー」の運行開始、泉北高速鉄道線直通の区間急行を増発するなど、「乗せた客は新今宮か難波まで離しまへん作戦」にも拍車がかかっているようです。特急泉北ライナーは泉ヶ丘から天下茶屋までノンストップなので、まさにその作戦そのものです。

と、こんな感じでグダグダと書いてまいりましたが、とりあえず今回はここまででございますm(_ _)m 春のダイヤ改定ではどんな変化が起こるか、すでに楽しみであります(^-^)
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