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2017年02月14日22:55

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「落語を壊すな」、案外難しい課題なのかな。

桂歌丸 落語界の未来を託したい3人の名前を明かす
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=125&from=diary&id=4430955
昨年、80歳になる直前に「笑点」の司会を勇退した桂歌丸。長く患っている肺気腫の影響からか吸入器が欠かせず、鼻にチューブをはめながらのインタビューだったようですが、読んでいて感じたことは、自身が65年にわたって身を置く落語界について、結構真摯に危機感を抱いているのだなと言うことでしょうね。若い人々の間にもブームのような流れもあると言われる落語ですが、「落語を壊さないでくれ」と言う言葉の意味をきちんと理解できる若手の落語家が果たしてどのくらいいるのだろうか、そこから疑問がわいてくる感じがありますね。
「最近の若い落語家は、古典落語のなかに「くすぐり(本筋とは関係のないギャグ)」を入れる人がいます。でも、くすぐりは、入れていいものと悪いものがある。その分別がつかない人が多い。」と語りますが、テレビのバラエティ番組とかでもそのギャグへの導入部に「はったり」を利かせたり「受け狙い」の演出を駆使したりとかが普通にある中、古典落語の世界もその例外に非ずと言う感覚が結構定着してしまっている。それが桂歌丸にとって“大きな危惧”なのでしょうね。その点、なかなかヒートアップした内容になった印象がありますね。
「笑点」司会を勇退したあと、精力的に高座を務めている印象がある一方、体調不良での入院のニュースもいつものように伝わってくる桂歌丸ですが、やはりこの人にとって、高座と言う“戦場”を持ち続けていることがその生命の“源”になっているのだろうなと感じました。肺気腫との闘いと言えば、ちょうど10年前に亡くなった植木等がその晩年に闘ったことでも知られ、公の場に最後に姿を見せた際、吸入器から管が出たなかだった記憶がありますね。
三遊亭小遊三、春風亭昇太、桂米助と、自身が会長を務める「落語芸術協会」(芸協)の3人の幹部に後を託したいとする桂歌丸ですが、「落語協会」とともに東京の落語界を二分する勢力である芸協には「落語を壊すな」と言うことの先頭に立って欲しいという想いが、やはりこの人には強いのだろうと感じますが……。
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