少々穿ち過ぎかもしれないけど

■上司に反論「あなたの年代がターゲットではない！」　計画の2倍も売れたチョコ　開発の経緯を明治に聞く
(ウィズニュース - 02月14日 07:02)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=220&from=diary&id=4430912


はて、本当に「あなたの世代がターゲットではない！」などという物言いをしたのだろうか。
どうもネタの匂いがするのだが。

「上司という一種の権力主体に臆せず立ち向かった部下側が、結果正しかったのだ」という構図を強調して、読者の快哉を誘引しようとする記者の底意が見えるような気がするのは、小生の穿ち過ぎか。


思うに、「売れるはずがない」との意見も、上司の長年の経験則から判断したひとつの傾聴すべき見解であったろう。
確かに上司側も「そんなものが売れるはずないだろ！バカも休み休みに言いたまえ！」と横柄に語気を荒げたかどうかは知らない。
が、それを受けて「あなたの世代ではない」などと挑発的な言い方を以って返すのは、たとえ論理で屈服させ得ても、人を説得させる大人の議論ではなかろう。
もちろん、人命救助の方法の対立のような緊急切迫性を伴ったときの議論は別物だが。

「いや、我々がターゲットにしたい世代の感性・価値観は、一時代前の世代とは異なってきていると思われます。」
くらいの遣り取りが実相なのではなかったか。
でも、それでは耳目を惹く記事にならない。
記者のあまり品格のない作為が感じられてしまうのである。