インフル罹患で格闘技イベント無期限出場停止 「健康管理がなってない」「処分が厳しすぎる」ネットで賛否両論
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=4422874
今回のケースに於いて、mixi等のコメント欄では概ね運営サイドに対する批判が展開されている…。
僭越ながら、元打撃格闘家としての意見を申し上げると…
理由の如何はどうあれ、数千円〜数万円のチケット代金を支払って興行を観に来られたお客様に対する、プロとしての道義的責任を果たさせる為に下した、運営にとっても苦渋の裁定という意味合いが強いと思う。
前座の欠場では口頭注意は有るけれど、流石に運営からの公式ペナルティーは聞いた事が無い。試合が組まれにくくはなるかもしれないが…。
“メインイベントでタイトルマッチ”という興行の顔であった点が、公式ペナルティーに繋がったのだと推測される。
極端な例えではあるが、K-1で魔裟斗復帰戦とか、ボクシングで辰吉丈一郎復帰戦をメインに据えた興行があったと仮定して、魔裟斗選手や辰吉選手が当日欠場したら、プロの興行として成立せず、全く以て話にならないのは、一般の方々でも分かりやすいと思うのだが…どうだろうか？
他の(人によっては他県から遠征して来た)選手や、運営に携わるスタッフや、何よりチケット代金(以外にも場合によっては交通費や宿泊費)を支払って観戦に来られるお客様の事を考えると、イベントを中止には出来ないし、かと言って急拵えな代替試合で観客が満足し得る筈もなく、チケット代金の集団返金請求をされかねない、その興行だけに収まらず、対応如何では運営の信用失墜にまで繋がりかねない、非常に危ういケースだったと言える。
批判コメントをされた方々は、自身を選手側になぞらえた上で“自らに起因しない感染症で、ペナルティーを与えられるのは遣る瀬無い”という意見なのだろう。
自身を観客の立場になぞらえて“いきなりメインイベントのタイトルマッチが、別人による単なるエキシビションに代替された遣る瀬無さ”を考えた時、果たして同様の意見になるだろうか？
個人的には…運営も苦慮した末に下した、致し方の無い処分だったと思っている。
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