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2017年02月07日12:26

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コンゴで第二次大戦後最大の550〜600万人の殺害、性暴力が進行中

コンゴ民主共和国の東部地域で1996年から第二次大戦後最大の550〜600万人が虐殺や過酷な労働、生活基盤の破壊など様々な方法で犠牲者となり、また、最大の性暴力が今も続いています。

原因は世界有数の鉱物資源の収奪をめぐる争いです。

世界のタンタルの67%をはじめ、タングステン、スズ、コバルトなどPC、携帯・スマホ、最近ではロケットやミサイル、飛行機にも使われている貴重な資源の宝庫です。金、ウラニウムもあります。

多くの鉱山は資金源として武装集団が支配し、それに政府軍、反政府軍、隣接するルワンダ、ウガンダ、アンゴラ等も戦闘や殺戮に参加しています。アメリカも介入しています。
政府軍の警察能力は乏しいのみならず自らも加害行為をしています。

コンゴは植民地時代には1300万人が奴隷狩りなどにより南北アメリカに拉致されました。

今、奴隷の国内化により先進国の私たちは利益を得ていると言っていいと思います。
奴隷状態で働かせ女性に組織的に暴力を奮うことによって地域一帯を抑圧して抵抗力を奪い、その過程で無数の人たちが死んで行きます。

鉱山は、現地住民の利益にはなっておらず、奴隷状態で働かせる合法・非合法の鉱山管理者、生産費が安いので安く買い取り利用できる流通業者・情報機器製造会社・消費者の利益の為にあります。

この地域の鉱物が工業製品になる以前はそれぞれのエスニック集団は自給自足かつ平和裏に平穏な生活を共有してきました。

タンタルなど、先進国の人々の情報通信はこの地域の鉱山なくしてはなりたたないほどです。
私もコンゴの死者や奴隷状態の人とつながっています。スマホやmixiiしているこのPCも血塗られている可能性の方がずっと高いと思います。

昔は国外奴隷、今は国内奴隷。先進国が先進国になりこれからも先進国でいられるのは大きな理由があると思います。鉱山だけでなく、自給自足していた農民にモノカルチャーを強制し、不作や製品下落の年には餓死するのを放置。質は違いますが似た構造があります。

今、グローバリゼーション対ナショナリズムの問題が話題になっていますが、その対立を超えて、あるいはそれとともに南北問題というグローバルなことを問題にしなければならないと思います。

テロはイスラムとの関係で採り上げられていますが、アフリカの虐げられた人たちが先進国の人たちの暮らしを知る機会が増えると、宗教や民族に関係なく格差そのものの問題として一層拡散する可能性がありそうです。

民主主義は国内だけでなく、グローバルデモクラシーを考えないと人類の未来は明るくないと思います。

昨年、この地域で医療活動をしているデニ・ムクウェゲ医師を日本に招き講演会が開催され、また映画「女を修理する男」の上映会がありましたが国民の関心はほとんど広がらなかったとのことです。

4日、アジア・アフリカ人民連帯日本委員会の最後の講演会がありました(会を担う人がいなくなり休会します)。ここで、この問題の講演がありました。参加者は10余名でした。

講師に、メディアに報道するよう頼んだらどうかと聞いたところ、書いても読者の関心は薄く読まれないから時間かけて取材しても割に合わないということでした。
中南アフリカに関しては先進諸国の関心は薄いです。

2/27に下記セミナーがあります。
第83回GSDMプラットフォームセミナー
「コンゴの紛争資源問題から考えるビジネスと人権」
フォローアップ・セミナー
18:30〜20:30 (本郷キャンパス工学部2号館213講義室)
http://gsdm.u-tokyo.ac.jp/?p=8749
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