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準備作業
写真はセレモニア富士常陸大宮館で、装飾設営の担当者が焼香台の前に床シートを貼る作業をしているところの1コマです。
常陸大宮館に限らず、富士祭典では焼香台付近に、このような床シートを貼りますが、これは抹香の飛散、汚れ防止のためと、視覚的に焼香位置を明確にすることを目的としております。
会葬者様がご焼香をされる焼香台には、通常、2から6台程度の香炉を置くのですが、どうしても中央付近の香炉が目に入り、端にある香炉は視野に入りずらいため、ご焼香の列が長くなってしまうのですが、この床シートを貼ることによって両端の香炉でご焼香をされる方が増え、スムーズなご焼香が実現するようになりました。
しかし、足元にわずかですが段差が発生してしまいますので、写真のように床シートの周りをしっかりと固定させる必要があり、剥がれてしまったり、めくれ上がって躓いてしまうことの無いよう、慎重に作業をする必要があります。
特に会葬者の方はご年配の方も多く、ご焼香のときは常に目を光らせていなければなりません。
先日、この作業を見ていたホールの担当者が「お葬式ごとに貼ったり剥がしたりしないで、ずっと貼りっぱなしにしておけばいいのでは?」と、装飾設営の担当者に苦言(?)を呈しました。
すると、その担当者が「いや、同じお葬式であっても、故人様への想いはその都度違うから、床シートもその都度新しいものを敷くことが大事なんです・・・」と、ちょっとかっこいい(?)ことを言ってました。
確かに床シートは1回のお葬式で撤去してしまうのは、何となくもったいない気もします。しかし、装飾設営の担当者が言うように、1つとして同じお葬式はありません。
故人様が生きてこられた証を再確認する場であり、そして、ご冥福をお祈りする場であります。1つとして同じご生涯など存在しませんし、故人様へも想いも違います。
お葬式は人生最後の儀式です。日本では結婚式とお葬式を2大儀式と呼んでいるようですが、現在では結婚式をされないご夫婦も多くなり、すると、このお葬式が人生で最大の儀式ということになります。
そのような人生最大の儀式では、やはり、真新しい床シートにその都度貼りかえるべきだと富士祭典は考えます。
もし、お葬式に参列される機会がございましたら、焼香台の前では床にご注目ください。
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