唇のエロティシズム〜タンポポ〜。

2月5日(日)。



冷たい雨の降る静かな日曜日。
今日も日本映画専門チャンネルで伊丹十三特集を録画。
何処にも出掛けず三食自足自炊。



2/4
2月-2 タンポポ
1985年。東宝 115分。
脚本 監督 伊丹十三
出演 山崎努 渡辺謙 宮本信子 役所広司

長距離トラックの運転手、ゴローとガンがとあるさびれたラーメン屋に入ると、店主のタンポポが幼馴染の土建屋ビスケンにしつこく交際を迫られていたところだった。それを助けようしたゴローだが逆にやられてしまう。翌朝、タンポポに介抱されたゴローはラーメン屋の基本を手解きしタンポポに指導を求められる。そして次の日から「行列のできるラーメン屋」を目指し、厳しい修行を始める。

記憶に間違いなければ公開当時、自分の住んでいた小さな街にタンポポと言う名前のラーメン屋が出来た程、話題になった筈だ。
初見。

テンポがいい、無駄なところがない。
人物の出し入れをこう繋いで行くのか。スルスルと滑らかに。

表のテーマはラーメンだけれど、食べることのエロティシズムが裏テーマ。
唇のイヤらしさをふっと時折出して来る。
若い母親の母乳を飲む赤ちゃんがラストカット。
面白かった。