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2017年02月04日21:34

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ブレイブルーでバレンタインデー

〜〜〜アルカード城〜〜〜

ラグナ「おい、ウサギ!助けてくれ!」
レイチェル「イヤよ」
ラグナ「あっさりかよ!ていうか、それで終わっちまったら、この話、続かないじゃねーか!話くらい聞いてくれよ!」
レイチェル「キャンキャンと煩い死神だこと・・・仕方ないわね。
その薄汚い声を、私の耳に入れることを許可してあげるわ。ほら、早く喋りなさい」

ラグナ「相変わらず酷い扱いだな俺!・・・とにかくだ。俺、ノエルに殺されそうなんだよ!匿ってくれよ!」
レイチェル「あら、あなたあの子に何したのかしら?胸に手を当てて考えて見なさい。何か心当たりがあるんじゃなくて?」
ヴァルケインハイン「ラグナ殿、貴殿はいつもノエル嬢に酷い物言いをしていますからな。ついに怒らせてしまったのでは無いのですか?謝るなら早いうちが良いですぞ」
ラグナ「ちげーよ!そうじゃねーよ!事の成り行きは、こう言う事なんだよ・・・」

〜〜〜第七機関にて〜〜〜

ノエル「ラグナさーん!」
ラグナ「おう、どうしたノエル」
ノエル「もうすぐバレンタインですね!」
ラグナ「ああ、そうだな」
ノエル「その・・・ラグナさんって、チョコレート、食べれます?」
ラグナ「ああ、食えるぜ。何だ、チョコくれるのか?」
ノエル「はいっ!頑張って、手作りにチャレンジします!」
ラグナ「・・・え?」
ノエル「マコトやツバキとも話し合ったんですけど、やっぱりあげるなら手作りの方が心がこもってるよねって」
ラグナ「いやいやそこまで心こめなくてもいーし!
俺、市販のチョコレートでも充分満足できるし!
何なら、5円チョコでもいーし!」
ノエル「ラグナさん・・・私の事、嫌いですか?」
ラグナ「そんなことねーよ!でも、そう言うチャレンジ精神は買うけど、ほら、なんていうか、ノエルが手作りって言うと、色々と、なぁ!」
ノエル「・・・今度こそ、ラグナさんに美味しいって言わせて見せます!首を洗って待っていてください!」
ラグナ「言葉の使い方間違えてねーか!?腹すかして待ってろって言うならまだしも、首を洗って待ってろって、俺殺されるの!?おーい、ノエル〜!人の話を聞け〜!戻ってこ〜い!」

〜〜〜アルカード城〜〜〜

ラグナ「・・・って事なんだよ。ウサギ、2月14日が過ぎるまで、匿ってくれ!」
レイチェル「イヤよ」
ラグナ「ウサギィ!」
レイチェル「リア充爆発しろ、って言葉知ってる?」
ラグナ「羨ましいのかよ!だったらノエルのチョコお前に全部くれてやるよ!好きなだけ食えよ!」
レイチェル「何を言っているのかしら、この死神は。頭にプリンでも詰まってるんじゃないの?
私が食べたらノエルに対して失礼でしょう。ちゃんとあなたが全部食べなさい」

ラグナ「ぐっ、正論で返してきやがった・・・」
ヴァルケンハイン「レイチェル様にダークマターを食わせようなぞ、お前と言う奴は・・・」

ツバキ「見つけた・・・!ラグナ・ザ・ブラッドエッジ!」
ラグナ「お前は、確かノエルの友達の・・・」
ツバキ「ラグナ・ザ・ブラッドエッジ、覚悟!!」
ラグナ「うおっ!!封印兵装イザヨイを解くんじゃねーよ!!いきなり何しやがる!!」
ツバキ「黙れ!貴様さえ・・・貴様さえ、いなければ!!」
ラグナ「何の事だよ!?ノエルがチョコくれるとは言ったけど、それがそんなに悪い事なのか!?
いや、俺にとっては悪い事だけど、別にお前にとって何か悪いことがあるわけじゃないだろ!?」
ツバキ「黙れと言った!ノエルは関係ない。ジン兄様が・・・!!」
ラグナ「ジン!?ジンが一体何だって言うんだよ!」

〜〜〜統制機構支部〜〜〜

ツバキ「ジン兄様!」
ジン「なんだい、ツバキ」
ツバキ「ジン兄様は、チョコレートケーキとかお召し上がりになりますか?」
ジン「ああ、大丈夫だよ」
ツバキ「良かった!じゃあ、バレンタインで作りますから、是非お召し上がりになってください」
ジン「そうか、それは楽しみだな。ところで、兄さんを知らないか?」
ツバキ「ラグナ・ザ・ブラッドエッジですか?いえ、私は存じませんが・・・」
ジン「いや、大したことではないんだが・・・兄さんにチョコを食べさせようと思ってだね」
ツバキ「・・・はい?すみません、ジン兄様、今なんと?」
ジン「聞こえなかったのか?だから、兄さんにバレンタインチョコを食べさせようと思って探しているんだ。見かけたら、教えてくれ」
ツバキ「・・・(ジン兄様が、ラグナ・ザ・ブラッドエッジにチョコレートを?・・・バレンタインデーに?)」
ジン「ツバキ?どうした?」
ツバキ「ジン兄様のバカッ!!」
ジン「お、おいツバキ!?いきなりどうした!?封印兵装イザヨイを解いて飛んでいくんじゃない!戻ってこい、ツバキー!!」

〜〜〜アルカード城〜〜〜

ツバキ「・・・ラグナ・ザ・ブラッドエッジ!やはり貴様は私の敵だ!この場で断罪する!」
ラグナ「ジンのバカヤロオオオオ!!!あのクソガキャアァァァ!!」
レイチェル「騒がしいわね・・・まったく。チョコの一つや二つや三つ、気前よく受け取ってあげなさい」
ラグナ「そう言う問題じゃねーだろ!?あいつは俺の弟だぞ!?」
レイチェル「仲睦まじくていいじゃない」
ラグナ「ウサギ、てめぇ!」
ツバキ「ラグナ・ザ・ブラッドエッジィィィィィ!!!」
ラグナ「うおおおおおおお!!!」

マコト「あ、いたいたー!!ツバキ、ストップストーップ!!」
ツバキ「何!?何故止めるの、マコト!!こいつさえ、こいつさえいなければ!この死神が、死神が!!」
ラグナ「お前、そんなヒステリー起こすキャラだっけか・・・」
マコト「ツバキは誤解してるよ!キサラギ先輩が言ってるのは、そうじゃなくてこういう事だよ!」

〜〜〜統制機構支部〜〜〜

ジン「おい、そこの障害」
ノエル「は、はいっ」
ジン「貴様、兄さんに手作りチョコを渡すつもりだと聞いたが・・・本当なのか?」
ノエル「・・・はい。そうですが」
ジン「そうか・・・」
ノエル「何ですか・・・?まさかやめろ、って言うなら、いくらキサラギ少佐の命令でも聞けませんよ・・・?」
ジン「・・・いや。そうじゃない。貴様の手作りチョコを兄さんに食わせれば・・・苦悶する兄さんが見れるな。
そして、弱った兄さんなら簡単に殺せるだろう・・・よし、僕も手伝ってやろう」

ノエル「えっ?」
ジン「何を間の抜けた声を出している。二度同じことを言わせるな。
貴様が、兄さんに手作りチョコを食わせるのを手伝ってやる、と言っているんだ。
それとも、僕じゃ役に立たないとでも言いたいのか?」

ノエル「い、いえ!そんなことは!ただ、キサラギ少佐が私の事を手伝ってくれると言うのが意外でしたので・・・」
ジン「その代わり、チョコレートを作る際は必ず貴様が作れ。いいな?」
ノエル「は、はい!(キサラギ少佐が私とラグナさんの事を認めてくれるなんて・・・!感激・・・!)」
マコト「明らかにノエルは勘違いしてると思うけどね・・・」

〜〜〜アルカード城〜〜〜

ツバキ「そ・・・そう言う事なの・・・」
マコト「うん。だから、ツバキの誤解だよ」
ツバキ「そ、そうよね。常識で考えて、弟が兄にチョコを渡すなんて有り得ないものね。そうよね・・・」
タオカカ「良い人〜〜〜!!タオにもチョコを寄越すニャス!!」
ラグナ「うおっ!!タオ!!てめぇ、どっから沸いて出た!」
タオカカ「普通に城門から入ってきたニャス」
レイチェル「あらあら、また騒がしくなったわね」
ジン「見つけたよ、兄さん!さあ兄さん!チョコを受け取っておくれ!」
ラグナ「ひっ!ジン!」
ノエル「キサラギ少佐、それじゃまるでキサラギ少佐がラグナさんにチョコをあげるような感じじゃないですか。私がラグナさんにチョコをあげたいんです!」
ジン「些細な事を気にする女だ・・・さあ兄さん!何なら、僕が食べさせてあげるよ!はい、あ〜んして・・・」
ラグナ「しねーよ、バカ!!」
ノエル「ラグナさん!ぜひ食べてください!何なら、私が食べさせてあげます!はい、あ〜んして・・・」
ラグナ「だから、しねーよ!バカ!!つーか、案の定ダークマターになってるじゃねーか!
それ本当にチョコなの!?原材料は一体何使ったの!?
何か、生物の足みたいなモンが見えてるし、どろどろぐちょぐちょだし、煙吹いてるし、明らかに人間が食えるモノじゃないと思うんだけど!?」
タオカカ「良い人、タオにもチョコを寄越すニャス!!」
ラグナ「・・・逃げる!!脱兎のごとく逃げる!!」
レイチェル「あら、逃げたわね」
ヴァルケンハイン「逃げましたな」
ジン「ツバキ、丁度いい所に!兄さんを捕まえるのを手伝ってくれ!」
ツバキ「承知いたしました!」
マコト「おもしろそ〜だし、私もラグナ君捕まえるの手伝おっかな〜」
マイ「あ、ノエル。私もノエルのチョコ欲しいな」
ノエル「マイ!うん、もちろんいいよ。代わりに、ラグナさん捕まえるの手伝って!捕まえてくれたら、チョコ食べ放題でいいよ。幾らでも作るから!」
マイ「よっしゃあ!そうと決まれば話は早い!ラグナ・ザ・ブラッドエッジ、待てぇぇぇぇぇぇ!!
私にノエルのチョコを食べさせる為、あなたもノエルのチョコを食べなさぁぁぁぁぁい!!」

ノエル「ありがとう、マイ!ありがとう、ツバキ、マコト、キサラギ少佐!
さあ、ラグナさん、待ちなさぁぁぁぁぁい!!私のチョコを食べなさぁぁぁぁぁい!!!」

ラグナ「捕まって、たまるかよぉぉぉぉぉ!!!うおおおおおお!!!!」



番外編

〜〜〜統制機構・帝の間〜〜〜


イザナミ「おい、レリウス、ハザマ。こいつをくれてやる」
レリウス「これは?」
ハザマ「チョコ・・・ですね」
イザナミ「義理チョコ、と言う奴だ。どうせ貴様等にチョコをくれる女などいないのであろう。だから余がくれてやる。ありがたくもらっておけ」
レリウス「私は一応、妻帯者なのだが・・・」
ハザマ「私、結構婦女子方の人気高いんですけどねぇ・・・」
イザナミ「気にするな。どうせ義理だ。本命は兄様だ」
ハザマ「デスディナーの餌食になるとは、ラグナ君も可哀想にねぇ・・・」

〜〜〜第七機関〜〜〜

テイガー「ココノエ、これは?」
ココノエ「バレンタインチョコと言う奴だ。ラグナにくれてやろうかと思ったが、ノエルに凄い目で睨まれてな。仕方ないからお前にくれてやる」
テイガー「私が食べ物を摂取する必要が無いと言う事はお前が一番知っていると思うが・・・」
ココノエ「食えないことはあるまい。食べ物を無駄にするのも良くないしな。とりあえず、食っておけ」
テイガー「ならばカグラにでもくれてやったらどうだ?」
ココノエ「馬鹿者。あいつに私がチョコレートをあげてみろ。
『ココノエ博士、いやココノエちゃん!
いつもツンツンしてるのは、ツンデレだったんだね!』

とか言い出すに決まっている」

テイガー「・・・そうだな。今のは失言だった。忘れてくれ。それに、身体のメンテナンス以外でお前から何かをもらうのは初めてかもしれんな。義理でも嬉しいものだ」
ココノエ「ふっ・・・ひょっとしたら、昔のお前を知る者が、お前に本命をくれるやもしれんぞ」
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