タージマハールは、ムガール帝国第5代皇帝シャージャハーンが、最愛の妻ムムダースの死を
悼み、1631年から22年の歳月をかけて造られた、白大理石の霊廟。1983年に世界遺産に登録されている。優美なイスラム様式の建物の造営には、3万人近い建築家や職人が集められ、国が
傾くほど莫大な費用がかかったといわれている。
それほどまでに狂おしく妻を愛したシャージャハーンは、現在、墓室で王妃と共に眠っている。ベテランガイドのグップターさんの案内が上手で、タージマハールをすみからすみまで、たっぷり時間をかけて説明してもらって、大変満足した。
その後、高速道路でデリーに戻る。デリーまでは212km｡この高速道路は、個人が造ったものだという。速度違反装置はGPSで行なっているという。昼食はレストランで、和食の幕の内弁当
だった。トルコに行った時も日本食があったが、この店(田村という)の方がおいしかった。
昼からは、デリーの市内観光と買い物をする。
「インド独立の父」と呼ばれるマハトマ・ガンジーは、1948年1/30に暗殺された。今年も1/30に式典がある為に、今日1/28もその式典の準備をしており、「インド門」と「ラージガート」には行けなかった。インド門は、第1次世界大戦の戦死者を弔う為に、1929年に建てられた。
高さ42mの門柱には、9万人に及ぶ戦没者の名前が刻まれているという。
ラージガートは、マハトマ・ガンジーが荼毘に付された場所に造られた、黒大理石の記念碑。ヒンドゥー教の習慣に従い、遺灰は川に流された。
オールドデリーにある、世界遺産の「レッドフォート」は第5代皇帝シャージャハーンが建てた巨大な城。城壁や主要な建物が赤砂岩で造られている為に、レッドフォート(赤い砦)と呼ばれる。世界遺産の「フマユーン廟」を訪ねる。ここはムガール帝国の第2代皇帝であるフマユーンの霊廟で、1565年に9年の歳月を経て完成。ペルシャとインドの建築様式が融合したもの。
イスラム教は土葬の為、建物の地中に遺体が埋葬されている。タージマハールの原型となったといわれている。タージマハールの創始者シャージャハーンは、フマユーンの曽孫にあたる。
世界遺産の「クトゥブミナール」は、高さ72.5mの塔で、デリーの中心部から14km南にある。
石造りの塔としては、インドで一番高い。ヒンドゥー時代の遺跡で、デリーの人気観光の一つ。現在は塔に登ることは出来ないが、内部には369段の階段があり、塔頂部に上ることができる。
「紅茶」の店と「民芸品」の店と「白檀石鹸」の店の3件の土産物店に立ち寄った。
インドは紅茶の生産量で世界一。中でもダージリン地方で栽培される「ダージリンティー」は世界三大銘茶の一つ。ダージリンティーは年に3度収穫され、春摘みはファーストフラッシュ
夏摘みはセカンドフラッシュ、秋摘みはオータムナルと呼ばれる。＜オレンジピコー＞と呼ばれる、先端から2番目にある若い葉のダージリンティーを買い求めた。
「白檀」は、ビャクダン科の常緑喬木で、材は帯黄白色で香気が強い。皮は香料に供する。
夕食は、市内レストランで中華料理だった。酢豚・八宝菜・水餃子・春巻などなど。
デリー発1/29午前1:25の全日空機で、成田空港には11:45到着した。
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