心の中の杭。

たまたま、今日電気屋さんにふらっと立ち寄る。。。

行く予定でもなかったけれど
お外で買い物に出たついでに
最後、もう家に帰る前
せっかく来たから寄って行こう。。。。

と。

出入り口にある携帯電話ブース。
そういえばそろそろホントにスマホ買い替えねば。。。。と思って
視線をそちらに向けたら

ドコモの販売員のウェアを着た

「あの女（ひと）」がいた。


いや、たぶん、あの女だと思う。。。。

もうずいぶん昔の話で
最近「そういえば、アイツの顔を思い出せないな。。。。」
なんて思う程、もう昔の頃に離れた。

本当に久しぶりに逢ったのはだいぶ前
たまたまホームセンターで多少話したっきり。

それでも、過去の人。


たぶん、あの女（ひと）だな。。。

話はしなかったけど
目が合って、向こうが一瞬ハッとして昔懐かしい笑顔だったんで。。。

そう、あの笑顔は確か。。。あの人だ。
あの人は、そういう笑顔をする人だ。

自分も軽く微笑み返してちょっとだけ頭を下げた。


でも、話はしなかった。
それで十分だし
向こうもそれで十分だったと思う。

自分は何も買う用事もなかったし
手ぶらで帰るのもなんだったから
デジカメの一眼レフノカタログをもらって店を出た。

視線を感じなかったから、向こうも何もしようとは思わなかっただろう。


忘れてた。。。その人が「あの女（ひと）」だとは思うけど、違うかもしれない。

でも、忘れてたことがたくさん思い出された。



まだ、想いが残ってたんだな。。。俺。

懐かしさとシャイな感情とで何も話すことすら浮かばなかったけれど
元気そうで何よりだった。

この杭は一生抜けない。。。

だけど、その痛みは自分とともに生きている。
そしてたぶん彼女にも残ってるのではないかと思うけど


久しぶりに思う感情。


あの頃と何も変わっていない自分を思うと
情けなさを感じるけれど
だけど積み上げてきた自分も捨てたものではないと思う。

またいつの日か逢うのだろうけれど
その時にまた向こうがほほ笑んでくれたら
こちらも挨拶をかわせるように

正々堂々、生きていこう。