診察日

　今日は鬱病の診察日、念のため、早めに家を出る。

　食事も摂らず、寝不足のまま病院のロビーへ。
　診察カードを受付に出し、長いソファーに坐る。
　待つことしばし。三十分後にようやく名前を呼ばれた。
　診察室に入ると同時に先生から、
「どうですか？調子は」
「はあ、発作は軽いのがたまに出ますが、それより眠れなくて……」
「うーん、眠剤は、もうこれ以上出せないんだよねえ。今でいっぱい、いっぱいだから」
「そこを何とかなりませんか？」
　先生、少し考えて、
「じゃあ、導眠剤の種類をかえてみますか」
「お願いします」
　で、本日の診察は五分ぐらいで終了。

　病院を出て、薬局で処方箋を出す。
　先客が多いな、と思っていたら、案の定、一時間ほど待たされた。
　袋にドッサリ入った薬を見て、これは副作用も相当なものだろうなあ、と心の中で呟く。
　久しぶりに表へ出たので、買物をしていこうと、ＳＥＩＹＵへ行く。
　冷凍保存にするつもりの野菜と、カレー粉、本だし、他を購う。
　
　部屋に戻ったら、野菜の下拵えをしようと、杖を突きながら帰路につく。