mixiユーザー(id:1418555)

2017年01月27日00:17

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孤独が犯罪を呼び起こす場合もあるらしい

深夜のドキュメンタリーが好きでよく見る。
下関のキリスト教会で暮らす84歳の男性、過去に11回捕まり、累計50年を刑務所で過ごし、
最後の10年を終えて出所したばかり。
放火して捕まり、出てはまた火をつけて捕まるを繰り返した人生なんやそうな。
まさに社会の敵、いったいどんだけの人に迷惑掛けてきたんかわからんような極悪人。
ところが、放火犯ってのはだいたいが内向的で目立たんやつなだけに、このじいさんも一見すると普通の年寄り。
ただし、刑務所ってとこは規則正しく飲食も管理された暮らしを強いてるからか、ぱっと見たら70くらいに
しか見えない。

出所後、じいさんが支援者と共に向かったのは下関駅。
あのときはすんまへんと駅長に謝ってけじめをつけたいんやて。
ちょっと待てよ、10年前言うたら下関のシンボルやった木造駅舎が放火で全焼したやつやないか。
調べたらやっぱそうやった。

wiki先生より....
[同日、現場近くにいた当時74歳の無職の男が放火の容疑で下関警察署に逮捕された。
男は2001年(平成13年)にも福岡県内で放火未遂事件を起こし逮捕されており、前月12月に刑務所を出たばかりだった。
男は過去10回にわたって服役を繰り返してきた知的障害者、いわゆる「累犯障害者」だった。
事件の半日前には北九州内の区役所に生活保護を申請しに行き、「刑務所から出てきたばかりで住むところがない」というと「住所がないと駄目だ」と相手にされず、そこで下関行きの切符を一枚もらったのだという(切符がもらえる仕組みは行旅人の記事を参照)。
動機は「刑務所に戻りたかったから」と述べた。

こんなやつ、外に出したらあかんがな。
そのじいさんにインタビューしてた。
するとじいさん、もう火をつけたい気持ちはないという。
いままでは刑務所から出ると行くところがなかったし、ひとりやったからついつい火をつけてもたと。
めちゃくちゃでえらく迷惑な理由やけど、孤独が引き金になることもあんのかな。
そういえば、吉村昭先生の「破獄」のモデルになった白鳥由栄も、若いときから犯罪と脱獄を繰り返したけど、最後に入った刑務所で情のある刑務官との出会いがあり、以後は模範囚になりおとなしく刑期を務め、出所後も問題を起こすことはなかったというもんな。

なんなんやろ、この腑に落ちる感じと違和感がいっしょに来る気持ち。
もやもやする。
ほんまの孤独を知らないボクにはわからんのかも知れへんけど、なんかすっきりしない。
吉村昭先生に会って話すことができればどうにかなったのかもな。
でも、生きるってことは、そんなもやもやにぶつかっては、自分なりに答えを見つける作業の繰り返しやないかとも思うねん。
孤独感とどう付き合い、いかに折り合いをつけていくか。
もしかすると、それこそが人生の課題なのかもな。



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