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2017年01月25日20:49

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「ルシアンの青春」、「青い鳥」

 …相変わらずの寒さだ。

 午前中、DVDでルイ・マル監督の「ルシアンの青春」を観て、昼からビデオでジョージ・キューカー監督の「青い鳥」を観ました。

 夕方、千石図書館にビデオの返却、借出のために行く。



 ☆「ルシアンの青春」(1973)監督 ルイ・マル 出演 ピエール・ブレーズ、オーロール・クレマン、オルガ・ローウェンアドラー、テレーズ・ギーゼ、ステファーヌ・ブーヌ、ルム・イヤコベスコ

 1944年6月、ドイツ軍占領下のフランス。17歳のルシアンは町の病院で掃除夫として働いていた。
 休暇で家に帰ってみると、家は人手にわたっていた。さらに、父はドイツ軍の捕虜となり、母は村長の情婦になっていた。
 彼はレジスタンスに加わろうと協力を申し出るが拒否される。そんな所以もあって、ナチスの手先として働くうち、次第に人間的な心を忘れていく。
 だが、美しいユダヤ娘と出会ったとき、彼は……。


 この映画を初めて観たのは、いつだっただろうか。…ん〜、大学生のとき、2本立て名画座だったような気がする。
 なんと言っても印象に残っているのは、ジャンゴ・ラインハルトの軽快なギター!!!
 ジャズファンの友人に教えを乞い、ずいぶんレコードを聴いたものです。「死刑台のエレベーター」のマイルス・デイヴィスにしても、「恋人たち」のブラームスにしても、ルイ・マルは相当な音楽通と見ました!


 …いわゆる “ 反戦映画 ” てはあるのですが、レジスタンス側を主人公にするのではなく、“ 対独協力者 ” を主人公にした告発映画は珍しい。

 ベレー帽にドタ靴の田舎者の少年…… ルシアン。弱くもない…、繊細でもない…、むしろ生活力旺盛な田舎の少年。 …だが、その行動基準はまるで子供なのだ。

 ヒロインの仕立て屋のユダヤ娘が “ フランス ” という名前であるのも象徴的である。


 …痛々しい青春映画ではあるけれども、ぜひ観ていただきたい映画であります。



 ☆「青い鳥」(1976)監督 ジョージ・キューカー 出演 エリザベス・テイラー、エヴァ・ガードナー、ジェーン・フォンダ、トッド・ルッキンランド、パッツィ・ケンジット、シシリー・タイソン、ナジェジダ・パブロワ、マルガリート・テレホワ、ロバート・モーレイ、ハリー・アンドリュース

 雪のクリスマス・イブ。貧しい木こりの子供たちチルチルとミチルは、老婆の願いで隣家の病気の娘を助けるために、ダイヤモンドの付いた帽子をもらって青い鳥を探す旅に出ることになる……。


 メーテルリンクの有名な童話 “ チルチルとミチル ” の映画化。70年代、冷戦真っ盛りの時代の、初のアメリカとソ連の合作映画です。

 一応、お子様向けミュージカル映画、ということらしい。

 …コレが、もう、ビックリするくらいツマラナイ映画でありました。(笑)



 一応、レニングラード・バレエ団総出演のミュージカル大作!なんて謳っているけれども、ミュージカルの体をなしていない!
 エリザベス・テイラー、ジェーン・フォンダ、エヴァ・ガードナーの当時のハリウッド三大女優も、まったく効き目ナシ。

 ジョージ・キューカー、どんだけヤル気無かったんだ?

 見ていて、じつにむなしい気持ちになる映画でした。




 
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