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2017年01月21日00:25

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北急が安い理由

大阪市営地下鉄御堂筋線は北は江坂まで。
そこから先、千里中央までの5.9キロは同じ路線で乗ったまま着くけど阪急が運営する北大阪急行、略して北急。
地下鉄の初乗り料金は240円なのに対し、北急は初乗り90円で千里中央まで行っても120円で、日本一安い鉄道と言われている。
だから、千中方面に行くときは江坂まで自転車で行っていた。
西中島南方からやと360円か褐炭が、江坂からなら120円やから、往復で480円も違ったし。
阪急はたいていの私鉄より安いけど、それにしても北急の安さはなんでなんやろと思ってた。

夕方のニュースでその理由を説明してた。
あれは万博の開催が決まったときに、渋る大阪市と阪急に時の運輸大臣三木武夫が要請して作らせたんやそうな。
できたのは江坂から千里中央までと、千里中央から万博会場までの2路線。
大阪市の当初の予想では、万博開催期間中の利用者数は450万人。
それをベースに予算を立てて事業を遂行した。

ところが実際はその10倍以上の利用があり、運賃だけで建築費用をまかなえてしまったとのこと。
さらに、万博が閉幕すると同時に廃線になった千里中央から会場までの路線の撤去は、その跡に中国自動車道が建設されるため、道路公団の負担になったというおまけつき。

つまり、普通は減価償却をしていきながら営業するものなのに、北急は最初の半年でペイできてしまったから、あとは最低限の運賃を稼ぐだけで経営できてしまっているということ。
だから緑地公園まで90円、桃山台まで100円、終点千里中央まででも120円でやれている。
いやあ、まさか安さの理由が昭和45年の万博、EXPO70にあったとは。

それにしても、昔の大阪市はさすがに金の使い方がうまかった。
いったいいつからなんやろ、湯水のように無駄遣いしては借金が増えたといって市民に押し付けるようなったのは。


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