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2017年01月20日00:06

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無期懲役について調べてみた

イギリス人女性、リンゼイさんを殺して逃げた市橋の裁判記録を再現ドラマにしてるのを見て、市橋に下された無期懲役ってのがどういうものなのか気になったので調べてみた。
有期の場合は、たとえば10年といわれたら最長が10年で、3分の2の期間が過ぎたところで仮釈放の審査に入り、大丈夫だとみなされると外に出られるようになっている。
そやって出てきてまたすぐ悪いことするやつも少なくないから、審査ってのはいったいどないなってんねんって声もある。

無期の場合はもともと何年ってのが決まってないだけに、どこからどう計算するのか。
90年代までは有期刑の最長である20年を基準にして、懲役についてから20年が経過したところで審査に入り、25年くらいで仮釈放になる例もけっこうあったとのこと。
たしかに昔は無期やけど仮釈放になったって話が現実にも映画やドラマにもあったもんな。
ただし、有期と違って無期の場合は仮釈放期間も無期なので、死ぬまで監察下に置かれ、ささいなことで捕まっただけでもまた刑務所に逆戻りせんならんそうな。

それが現在ではどうなっているかと言うと、ほぼ終身刑、死ぬまで出られないと思ったほうが間違いないんやて。
複合刑の導入で有期刑の最長が30年に延びたから、制度上の仮釈放審査が始まるのは30年目からで、審査期間は1年。
そこで数々の条件をクリアすれば仮釈放となるようになってはいるけど、厳罰化の流れの中、最初の審査で通ることはまずあり得ない。
恐ろしいことに、1度審査に落ちると、次は10年後になる。
30年目が駄目なら40年目、それでもあかんかったら50年目を待つしかない。

もしかすると、終身刑より無期のほうが精神的にはきついかも。
終身刑なら娑婆に出られる可能性はゼロなんやから、なにしとってもええけど、無期懲役の場合はほんの少しでも可能性があるなら、それに向かって頑張りたくなるのが人間ってもんやし。

でね、日弁連なんかが盛んに死刑廃止を働きかけてるでしょ。
廃止に反対するほうは終身刑のない日本では死刑制度の存続はやむを得ないって声が大きい。
日本の刑罰制度は矯正を目的としてるから、矯正不能な場合は死刑、少しでも可能性があるなら矯正して社会に戻すことが建前なので終身刑は存在しない。
だから終身刑は法の精神に反するんやけど、無期懲役が実質的な終身刑として機能してるんなら、論点を変えるべきかも知れへんね。
個人的には死刑制度はあったほうがええと思うけど。
キリスト教的思想がベースになってるでしょ、死刑廃止ってのは。
日本は仏教と儒教の国やもん。


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