mixiユーザー(id:1904053)

2017年01月16日02:19

401 view

モニューシコ オストロブラムスカの連祷

スタニスラフ・モニューシコ作曲 オストロブラムスカの連祷

アンナ・デニス(ソプラノ)
マルケタ・ククロヴァ(アルト)
ヴァ―ジル・ホルティンガー(テノール)
ヤロスラフ・ブリェク(バス)
マグダレーナ・リサク(フォルテピアノ)
ヤチェク・カスプシク指揮
ヴロツワフ・バロック管弦楽団
ポーランド放送合唱団


かんち自身の解説

この作品を皆様に知っていただきたく、合唱団樹林の定期演奏会を聴いて以来、ずっと探し求めていたのです・・・・・

ポーランドの作曲家、モニューシコは教育家でもありましたが、優れた作品を残しています。その中でも最大と言ってもいい作品が、このオストロブラムスカの連祷です。

連檮とは、リタニア集とも言うべきものです。4つのリタニアがひとまとまりになっていますが、いまだ全曲が演奏されたことは日本ではありません。恐らく、NHKのFMくらいでしか、取り上げられたことはないのではないでしょうか。

そのため今回、鑑賞会のメインにこの作品を持ってきました。4つのリタニアがあるので歌詞が似通っているのがいくつか出てくると思います。

ポーランド前期ロマン派の、素晴らしい宗教作品をお楽しみください。

*******************************

スタニスワフ・モニューシュコ(Stanisław Moniuszko, 1819年5月5日 ミンスク近郊ウビエル - 1872年6月4日 ワルシャワ)はポーランド人指揮者・作曲家。ポーランド語の歌劇や声楽曲により知られる。大衆的な題材を用いて、愛国主義的な舞台作品を残し、同じような傾向のバレエ音楽も手がけた。このためにポーランド・オペラの父と称される。アダム・ミツキエヴィチらの詩による12冊の歌曲集も残した。ワルシャワのポヴァンツキ墓地に埋葬されている。ポーランドと歴史的・文化的にゆかりの深いリトアニアでも活動し、門人にセザール・キュイがいる。カロル・シマノフスキは、「国際的なショパンとローカルなモニューシュコ」という比較を行い、モニューシュコのもつ安易な地域色を克服することが20世紀ポーランド楽壇の課題であると喝破した。

*******************************

モニューシコは19世紀ポーランドで活躍した作曲家で、歌劇や合唱作品を多くのこした一方、教育にも情熱を注いだ人でした。

モニューシコについて
http://sunday-harmony.jpn.cx/Moniuszko.htm

で、オストロブラムスカの連祷は、ヴィルノのオストロブラムスカ礼拝堂のアマチュア合唱団のために1855年に作曲されました。上記二つのURLは実はともにこの作品を初演した団体で、樹林は最後の第4番を、そしてサンデー・ハーモニーさんは第1番を初演しています。

ですから、おそらく、全曲が演奏されてはいないのではないかと思われます。ですので、わたしとしては是非とも、全曲が聴きたいと樹林の第8回定期演奏会を聴きに行った時から、ずっと思いつづけ、CDを探していたのでした。

実は4つとも殆ど同じ歌詞を持っています。実は連祷自体はこのブログでもモーツァルトの物をご紹介しています。つまりは、リタニアの事なのです。

リタニ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%82%BF%E3%83%8B

マイ・コレクション:モーツァルト宗教音楽全集7
http://yaplog.jp/yk6974/archive/765

基本的に、リタニアは5つの部分から成っていますが、このモニューシコのは4つだったり5つだったりします。もっとも、私が取り上げた、例えばモーツァルトのK.243などはもっと細かく分かれていますが・・・・・

基本は、5つの部分から成っていると考えていいでしょう。この4つは第1番から第3番がオケ伴奏、第4番だけがピアノ伴奏となっています。各作品とも、樹林のプログラムで書かれている通り、カンタータのような様式を持っていて、フーガよりも軽易なものになっています。伴奏が先導して合唱が出ると言う形が多く、それはアマチュア合唱団向けに作曲されていると言うことなのでしょう。

それは、モニューシコの教育者としての側面も物語っています。サンデー・ハーモニーさんのページに紹介されているモニューシコの言葉通り、皆が気軽に楽しめるものを目指した結果だと言えるでしょう。まさしく、この作品はモニューシコが目指した「ポーランド国民の音楽水準向上」のための作品だったと言えます。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する