■小中教諭の7割、週60時間超勤務 医師や製造業上回る
(朝日新聞デジタル - 01月14日 23:14)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4384888
長年(43年間)大阪の公立高校で教員をしてきて言えることですが、
普通の企業とは違って、教育の仕事には「これで完璧」はあり得ないのです。
言い換えると、やればやるほど足りないところ、抜けているところが見えてきて、
誠実であろうとすればするほどそれが気になって放課後も遅くまで残る、
という結果になるものですね。
僕も定時に学校を出た経験がありません。
「仕事が遅い奴は無能なんだ」などと穿ったことを言う奴がいましたが、
それは学校を単なる「勤務先」と勘違いしている不心得者で、
教師なんて8:30に来て5:00に帰れる筈もないのですよ、本来。
例の桜宮高校にも勤務しましたが、
あの事件以来、必要最小限のことだけやってアフター5を楽しむ教師が
増えたそうですよ、特に大阪の公立高校ではね。
つまり下手に生徒に関わって問題を起こすより、
過不足なく担任業務、顧問業務を事務的にこなす奴の方が賢いという訳なんですな。
しかし、いったいこれが教育活動と言えるのですか?
まだ20歳代の若い頃、一日48時間必要になるぐらいの仕事量に、
担任業務と教科指導業務とクラブ指導業務を三等分して、
担任は担任だけ、教科指導は専門性だけ、クラブ指導はそれだけに特化する、
という提案をしたことがありましたが、あっさり無視されました。
法律で各学校に配属される教員の数が決まっているからです。
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