…また昨日の話し。
昨日も一日フィルムセンターにいました。
午前中、DVDでロマン・ポランスキー監督の「オリバー・ツイスト」を観て、昼から京橋フイルムセンターへ。
午後3時、押井守監督の「天使のたまご」と「Twilight Q/迷宮物件 FILE 538」を。
午後7時、同じく押井守監督の「紅い眼鏡」を観てまいりました。
☆「オリバー・ツイスト」(2005)監督 ロマン・ポランスキー 出演 バーニー・クラーク、ベン・キングズレー、ハリー・イーデン、ジェイミー・フォアマン、エドワード・ハードウィック、リアン・ロウ、マーク・ストロング、イアン・マクニース、ジェレミー・スウィフト
19世紀の英国。養育院で育った孤児オリバー・ツイストは教区吏のバンブルに連れられて、自分の生まれた救貧院へ戻される。
9才になった彼は他の子供たちと寝起きし、麻屑作りの労働に従事することになる。だが、救貧院の食事はあまりにも粗末だった。オリバーはおずおずとおかわりを求めたが、これがもとで救貧院から追放されてしまう。
追放されたオリバーは、葬儀屋に引き取られたがここもうまく行かず、大都会ロンドンを一人目指すのだった……。
英国のチャールズ・ディケンズの古典中の古典「オリバー・ツイスト」の映画化。
…何故!? 今、ポランスキーが「オリバー・ツイスト」を?
しかも、ポランスキー印の “ 毒っ気 ” のきわめて薄い、直球、どストレートの “ 児童映画 ” を?
どうも、プライベートにお子さまが誕生したことで、いつか自分の子供に見せたいという想いから作ったらしいのです。
ディケンズの名作古典。人間、清く正しく生きなさいと教えてくれます。
…オリバー少年を演じるバーニー・クラークの健気な美少年っぷりは、まぁ、そんなもんでしょう、なのですが、やっぱりこそ泥団の首領フェイギンを演じるベン・キングズレーの怪演に注目です。この人、ガンジーを演ったんだよね〜。(笑)
ポランスキー的な面白みには欠けるけれども、丁寧に作られた児童映画だと思います。
☆「天使のたまご」(1985)監督 押井守 (声) 根津甚八、兵藤まこ
『謎の卵を抱えて廃墟のような世界を歩く少女と若者。特徴的なモチーフが横溢して世界観を形成する「作家・押井守」の出発点。押井自身が実は姉妹篇だと語る「Twilight Q/迷宮物件 FILE 538」と併せて上映』
☆「Twilight Q/迷宮物件 FILE 538」(1987)監督 押井守 (声) 瀬川哲也、兵藤まこ、千葉繁
2度目の鑑賞。初見がビデオだったので、やっぱり大きなスクリーンで観るといいッスね♪
…個人的には、押井守のアニメ作品ではいちばん好きかも。
キャラクターデザインの天野喜孝氏の “ 絵 ” が好きなのだと思います
。
…あと、セリフらしいセリフがほとんど無いのが良い! ときどき、眠くなっちゃうけど。
だいたい押井守の作品はセリフが多すぎる!だから、実写映画になると余計不自然になるんだな。
☆「紅い眼鏡」(1987)監督 押井守 出演 千葉繁、鷲尾真知子、田中秀幸、玄田哲章、兵藤まこ、永井一郎、大塚康生、天本英世
『20世紀末、警視庁は強化服で武装した特捜班を組織したが、世論の反発を受け武装解除命令を下す。命令を拒絶した一人の隊員は国外に逃亡。3年後に帰国したが……。初の実写映画。予告篇(3分)の上映あり』
こちらも2度目の鑑賞。…ツマンナイのはわかっていましたが、チョイと怖いもの見たさと再確認のつもりで観てしまいました。(笑)
…クタビレタ。押井監督、あなたは実写映画は撮ってはいけない。いや、撮っても構わないけれども、一般公開しちゃいけない。
演出、脚本ともにアニメーションならば “ アリ ” かもしれない。…でも、やっぱり、内容が自主制作レベルなんだよね。
しかも、役者が皆さん “ 声優さん ”。声優さんの顔出し演技は、やっぱりキツい。声で芝居しちゃうんだよね。どうしても、不自然。
過剰なセリフに、そして過剰な演技に、少々ウンザリしてしまった。
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