…昨日の話し。
午前中、DVDでウィリアム・ワイラー監督の「黒蘭の女」を観て、京橋フイルムセンターへ。新企画 “ 自選シリーズ 現代日本の映画監督5 押井守 ” が始まりました。
午後2時半、押井守監督の「ケータイ捜査官7/圏外の女」と「THE NEXT GENERATION ー パトレイバー/EPISODE: 5、6 大怪獣現わる」を。
押井守監督による1時間ぱかりのトークショーの後、午後7時より同監督の「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」を観てまいりました。
☆「黒蘭の女」(1938)監督 ウィリアム・ワイラー 出演 ベティ・デイヴィス、ヘンリー・フォンダ、ジョージ・ブレント、ドナルド・クリスプ、フェイ・ベインダー、リチャード・クロムウェル、スプリング・バイントン
1850年代、アメリカ南部ニューオリンズ。指折りの名家の令嬢ジュリーは若く美しいが、気の強いわがまま娘であった。
青年銀行家プレストンとジュリーとの婚約が発表される舞踏会の夜に、彼女は売笑婦の着るような真っ赤なドレスで出たことで婚約を解消されてしまう。
一年後、北部へ行っていたプレストンが帰郷すると聞いたジュリーは、彼に許しを乞おうとしたが、意外にもプレストンは北部生まれのエミィを妻として紹介する。
ジュリーの愛情は、たちまち恐ろしい嫉妬心に変わるのだった……。
「ベン・ハー」や「ローマの休日」などの名作で知られるウィリアム・ワイラー監督が初めてベティ・デイヴィスと組んだ女性映画です。この作品の成功によって、このコンビで「月光の女」「偽りの花園」と悪女映画として映画史に残る作品が作られました!
本作で主演のベティ・デイヴィスは2度目のアカデミー主演女優賞を、彼女を育てた叔母役のフェイ・ベインダーは助演女優賞を受賞しました。
…悪女を演らしたら天下一品のベティ・デイヴィス。てっきり嫉妬の炎に焼かれて新妻エミィをいじいじと苛めたり、プレストンに復讐したりするドロドロ劇を期待したのですが、なんと自らの過去を反省し、疫病に倒れたプレストンに尽くすというオーソドックスな人間ドラマでありました!
…まぁ、当時の倫理観からすれば、妻を持つ男に横恋慕すること自体が “ 悪い女 ” ということになるのでしょうか。
あの程度の嫉妬心… 今の感覚だとごく普通なのではないのでしょうか。
もっと、毒々しい、ぐずぐずの復讐ドラマみたいなのを期待してたのに、ちょっとザンネン。(笑)
☆「ケータイ捜査官7/。圏外の女」(2008)監督 押井守 出演 窪田正孝、安藤麻吹、須藤雅宏
『TVシリーズ中、押井が演出した19・20話を編集。シリーズのパターンを離れ、主人公と奇妙な女性を描く。シリーズ監督は三池崇史』
☆「THE NEXT GENERATION ー パトレイバー/EPISODE: 5、6 大怪獣現わる」(2014)監督 押井守 出演 真野恵里菜、筧利夫、福士誠治、太田莉奈、ベンガル、松木圭未、奥田恵梨華、壇蜜
『熱海沖で続発する怪現象の原因は何か。怪獣棲息(?)という非常事態下での人間模様が展開されていく』
…う〜〜〜む。押井守って、やっぱり、実写映画はツマランわ〜。
現在ブレイク中の窪田正孝の、チョロい頃が見られたのは笑えた!オモロかった!
☆「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」(1984)監督 押井守 (声) 平野文、古川登志夫、神谷明、杉山佳寿子、島津冴子、鷲尾真知子、永井一郎、藤岡琢也、千葉繁
『「うる星やつら」の主要キャラを活かしつつ、高揚感に満ち満ちた高校の文化祭前夜を舞台に、夢と現実の世界が拮抗し合うSFスペクタクル。多重構造世界という、その後の作品に通ずるテーマが早くも見られる』
…面白かったけど、世評ほどの名作だとは思えなかったなぁ。
現在の目で見るからかな。公開された1984年当時は、やっぱりかなり過激だったんだろうな。
夢と現実の狭間を描く、あのシュールな感覚は、とっても良いのですが、ね。
…夢邪鬼とかいうキャラが出てくるまでの感じはすごく良かったんだけどなぁ。
…ん〜、やっぱ、夢落ちかよ、と思ったのも事実だな。
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