ものすっごく！今更ですが。
昨年12月10日、偶然わたしの誕生日に行った2016年最後のセッションの感想です
わたし、くぐるのＰＣはかなり圧倒的男性率です。
が、たまには女性ＰＣもいます。
でも思い返すと車庫だったりヤンデレ蜘蛛だったりミネラルウォーター大好きな男装の麗人もどき吸血鬼だったりロクな女性ＰＣがいません。
そこで、今回は時間も短めだったので先になんとなくキャラのイメージを考えてきました。
……たまには普通のおねーさんがやりたい！
ということで、好きな漫画のキャラからお名前とか雰囲気を借りて普通っぽいかっこよさげなおねーさんキャラをイメージ。
ところが選んだハンドアウトの【秘密】を見た瞬間。
わたしの予定は崩れ去った……はずでした。
※ＧＭオリジナルシナリオ『トランクの魔物』の盛大なネタバレがあります。
※メモをもとに再現したのでセリフはおおかた雰囲気です。
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≪プロローグ≫
トランクに封じ込められた魔物が解き放たれてしまう。
トランクの持ち主であるＰＣ�，和升丕辰燭舛箸箸發頬睚�の再封印に奔走するのだが……。
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ちなみにわたしの【秘密】はこんな感じでした。
「あなたはトランクから逃げ出した不定形の魔物である。２度と封印されないためにトランクを奪い取るのが【使命】」
ありゃー素敵おねーさんキャラは無理かー。
と思ったんですが。
「要するにメタモンみたいな感じですか？」
「あ、そうですね」
ＧＭへの質問タイムで逆にキャラ付けになるわこれ！ ってなりました。
で、完成したＰＣがこちら。下の名前と表の顔以外はサイコロです。
名前：闇丸 よつゆ（やみまる よつゆ）
流派：比良坂機関
年齢：25歳
性別：女
信念：情
表の顔：弁護士（新米）
比良坂機関の忍者たちが務める弁護士事務所に所属する新米弁護士。
比良坂の上層部に依頼されて「トランクの魔物」の再封印を手伝うことに。
明るくて気さくなおねーさん。
しかしその【秘密】は不定形の魔物だが……？
・ＰＣ� ．織襯弌瓮�ン（−）平八さん…世界忍者連合。モンゴル在住の19歳モンゴルガール。子供のころもらった巻数不揃いのナルトの大ファンで、全巻コンプリートを目指している。
・ＰＣ�◆ヽ儼─≧董覆弔里�ま しょう）みきやさん…隠忍の血統。「人生という旅の終着点を探している」26歳の旅人系男子。息を吐くようになんかかっこよさげなセリフを言う。
・ＰＣ�� 穴山 四番（あなやま よんばん）安森さん…斜歯忍軍。プログラマ系の専門学生やりつつ同人作家もやっている21歳の女性。
そもそもは、昔に旅の行商人（？）からもらった『魔物入りトランク』をガチでトランクとして使用していたタルバちゃんが、憧れのナルトを全巻揃えようとトランク（in魔物）を手に来日したのがはじまり。
空港でごっつんこしたモンゴルガールと旅人のトランクがオープンしてしまい、旅人が何故か購入していたナルトのび……いえ薄い本がタルバちゃんのカバンへと。
これだけなら笑い話でしたが、魔物の『竜』と『雷鳥』が解き放たれ羽田空港がリアル炎上なうです。
すわテロリストかと連行されるタルバちゃんと翔くん。
その頃、サクラのコスプレをした四番ちゃんは、コミケで兄とナルトの薄い本をばかすか売っていました。
そこに、雰囲気浮きまくりなスーツのおじさまがスペースを訪れます。
「比良坂の者ですが、今すぐ仕事を頼みたい」
「状況わかってますか？」
「安心してください、私どもの者が責任もって販売をさせていただきます」
「やめてー！！」
いろんな意味で泣きながらドナドナされる四番ちゃん。
その頃、某弁護士事務所でもやってきたスーツの男性が所長と話をしていました。
「仕事を依頼したい。報酬はこちらに」
机の上にでんと実弾入りのトランクが置かれます。
大量の札束を前に動じない所長マジＣＯＯＬです。
「うん、うちの腕利きを紹介するよ」
そして入ってきたのがコーヒーを持ってきたよつゆさん（ド新人）。
「……こんな小娘で大丈夫なんですか？」
一応四番ちゃんより年上なのにひどい言われようです。
とりあえず何かワザマエ見せてよ、ということで〈手練〉でコーヒーを日本茶に入れ替える判定に成功。
「ほほうなかなか。しかし私はコーヒーの方が……」
「お任せ〜」
〈手練〉再判定でうっかり６ゾロを出してしまい、コーヒー→日本茶→コーヒーを一瞬で入れ替え感動される始末。ちなみにコーヒーはとても美味しい。美星さんか。
すっかり腕利きの忍者と勘違いされたよつゆさんは、何も具体的な内容を知らないままドナドナされていくのであった。
「だから、俺は彼女とははじめて会ったんですよ！」
「ワタシニホンゴワカリマセン」
一方、テロリストコンビ（疑惑）は比良坂の尋問を受けている真っ最中。
疑惑を解くためのタルバちゃんの判定がなんと６ゾロで大成功です。
めでたく誤解は解けましたが、原因はタルバちゃんのトランクとそれにぶつかった翔くんではありますので、事態の解決を命じられます。
「だが流石にふたりでは大変だろう」
ということで、まず登場したのがサクラコスのままの四番ちゃん。
「はっ！ あなたはさっきのナルトサークルの人！？」
と、ナルト話で盛り上がる３人。
次の登場演出を求められたよつゆさん、地味に困ります。
なんせプレイヤーはまったくナルトを知りません。数年前までサスケくんが主人公だと思っていたくらい知らんのです。
なので、せっかく場所がカラオケなのでナルトの主題歌を流して歌いながら登場することにしました。よつゆさんは空気の読めるおねーさんです。
とはいえ出目が５なので上手くも下手でもない微妙な歌いっぷりでしたが……。
こうしてモンゴル人と旅人と同人作家と弁護士がようやく出会いました。長かった。
オープニングの最後に、指定特技の判定に成功したら『竜』と『雷鳥』のどちらかの『居所』がもらえたので『竜』を選択。
なんかこっちのが強そうだし。
まずはなりゆき上コンビを組む感じになったタルバちゃんと翔くんは、お互いの【秘密】を確認し協力体制に入ります。
そしてよつゆさん的には、表の使命がまるっと同じ（比良坂から依頼されて魔物を封印する）四番ちゃんの【秘密】がじわっと気になる。
これ、同じ系か実は真逆かはっきりしてそう。
静かな公園でマックスコーヒーをおごりつつ調べてみると。
『あなたは魔物の密売人である。偶然手に入れた『竜の卵』を最後まで持っていたい』というのが【秘密】でした。
さらに『トランクの中の魔物』が手元にいるほど功績点がアップする。
――――やった。協力できんじゃん。
「四番ちゃん。よつゆさんたち、協力できると思うの。よろしくね！」
「は、はい……？」
と一方的に告げてシーン終了です。
最後は四番ちゃんのシーンで、弁護士事務所に案内して今後の打ち合わせをします。
わたしとしては、よつゆさんの【秘密】を抜いておいてほしかったのですが、四番ちゃんがよつゆさんに感情結んでくれました。
よつゆ→四番…忠誠
四番→よつゆ…狂信
「あ、あたしのことは『よつゆさん』とでも呼んで」
「よつゆお姉さま！」
と呼ばれてとっても嬉しいよつゆさんでした。
個人的に『忠誠』が出たときは「相手を守ってあげたい」的に解釈しています。
つづいてもみなさん順当に【秘密】を抜いていきます。
タルバちゃんと翔くんはやはりコンビで動いています。
なぜかナルトの映画が流れる映画館で『雷鳥』とよつゆさんの【秘密】をゲット。お互いに共有しました。
うーん。ばれちゃったね……なんか翔くんそれどころじゃないみたいだけど。
こちらも抜きたい【秘密】はいっぱい。
特に四番ちゃんは『竜』の【秘密】が気になる様子。そりゃそうですよね、ヤツの卵持ってるわけだし……。そんじゃあ調べてみましょうか。
『竜の卵をとられて激おこ。卵を取り戻すか生命力が０になると封印できる』
なるほど。つまり自力でボコれば卵を返さなくてもいいのか！
四番ちゃんが失敗した時用に待機していたよつゆさんは、念のためタルバちゃんに真の使命がないか確認してみます。
『逃げ出した魔物は『竜』と『雷鳥』の他に『不定形の魔物』がいるよー』
うん知ってた。っていうかそれわたし！！
流石にこの子の【使命】はよつゆさん含めて魔物全部の封印か……。
こりゃやっぱり２vs２かなぁ。
と悩んでいるとマスターシーンで竜が四番ちゃんが襲いかかります。そりゃね、卵もってるし。
いきなり【範囲攻撃】をかましてくる竜と何とか引き分けに持ち込んでいる一方で、タルバちゃん＆翔くんも雷鳥となにやらやっています。
うーん……雷鳥の【秘密】は結局抜けなかったし、取引もできなかった……おそらく封印条件だと思うんだけど。
そしてクライマックス。
まずタルバちゃんがトランクの使用を宣言。
……だ、誰に使うの？ よ、よつゆさんに！？
「雷鳥に！」
「はい、雷鳥はトランクに封印されました」
「「は？」」」
雷鳥の情報がなくて目が点のよつゆさんと四番ちゃん。
わけがわからないけど、敵が減ったのは嬉しい。一瞬先にタルバちゃんをボコろうかと思いましたがとりあえず竜をつぶしにかかります。
なんせ【天眼】持ちの比良坂。竜の【秘密】を持っているので【痛打】も入れればなんと３点ダメージなのです。
しかし竜は最後に【不死身】を繰り出してきました。
「あ、すみません。６出たので全快しました」
「「「「ふざけんな！」」」」
とはいえＰＣ４人でフルボッコすればあっという間にトランクへと逆戻り。
後はタルバちゃんと翔くんをぶっとばせば、よつゆさんは自由の身、なのですが……。
今回わたしはプロットを４に置いていました。
５だと成功しても逆凪になる可能性があるのが嫌だったのと、基本【魔琴】を使ってたので間合いに余裕があったのでー。
しかし見事に４を出して逆凪へボッシュート。しかもそこにタルバちゃんのスペシャルが決まります。
スペシャルだと判定妨害もきかないのがつらい。生命力が一気に残り１へ。
次の攻撃順でダメ元で【痛打】ふったらこれまた見事に４．
２Ｄ６の期待値って４でしたっけ？
まぁ、２度目の逆凪の時点でいろいろとあきらめていて、せめて演出で決めようと思ってたんですが。
逆凪だと回避判定できないから回想シーンも切れないんすね！
すかさずトランクを開けるタルバちゃんに、最後の一言の許可をいただきまして。下半身からメタモンがごとくなりトランクに収納されつつひと言。
「ごめんね、四番ちゃん（←かなり本音）」
「お姉さま！」
「よつゆさんはここでおしまいだけど。――――本物のよつゆちゃんとも仲良くしてね」
こうしてよつゆさんは脱落。
ターン終了時に四番ちゃんは自主脱落し。
「タルバちゃんにまかせるよー」翔くんも後を追います。
残った勝者タルバちゃんは翔くんに「友情」の感情を取得して、戦闘は終わりました。
そしてエピローグ。
唯一の敗者への温情か、かなり演出を通させていただきました。ありがたや。
任務終了し、それより大事なナルト全巻を抱えてモンゴル行きの飛行機に乗ろうとするタルバちゃん。
それを四番ちゃんと翔くんが見送っています。
よつゆさんは最後にちょっとだけトランクから出してもらって、四番ちゃんとお別れができました。
「ほんとごめんね……」
「お姉さま！ わたしモンゴルまで会いに行きます！！」
「うーん、でもその時はもうあたしは『よつゆさん』の形じゃないから」
そこに、本物の『闇丸よつゆ』がバリ島帰りのこんがりフェイスでロビーに入ってきます。
実は逃げ出したときにバリ島行きのチケットを盗んで、本物のよつゆちゃんに渡して入れ替わっていたのです。
そうでもなければこんな不定形の魔物が比良坂の弁護士事務所にふつーに居られるはずがない。
ちなみにもし勝利できてたら、本物のよつゆさんは忍務に失敗して死んでたところをなり替わった設定にするつもりでした。
「忍術とか性格も全部本物のよつゆちゃんの真似だから。本物とお友達になったら？」
と四番ちゃんに進めてみましたが「お姉さまにまた会いに行きます！」とのことだったので。
本物のよつゆちゃんは、なんか盛り上がっている３人組を横目で眺めながら、彼女の日常にもどっていきました。
きっと「お前のコーヒーもっと旨くなかったっけ」とか言われるんだろうな。
モンゴルガールと旅人は「この長い旅路でいつかまた出会えたら」という素敵な約束を交わしてお別れしました。
そして、四番ちゃんはこの体験をもとにオリジナル同人誌を執筆。
出目が良かったので販売は好調。
笑顔で薄い本を売る彼女のスペースの机の上には、文鎮代わりに丸い卵のようなモノが置かれていたのでした――――
そんな感じで無事終了。
普段やらないＰＣ�，鬚笋辰討發蕕辰燭匹Δ覆襪里�めっちゃ楽しみで無茶ぶりしてしまい、まさかのモンゴルガールがめっちゃおもしろかったタルバちゃん。その発想は本当になかったです。
スイッチ入ったみたいにかっこいいセリフを言いまくっていた翔くん。そのセリフの一部はぜひＧＭの日記でご確認ください。おかげで笑いっぱなしでした。
このふたりのコンビもなんか最初は翔くんがめっちゃタルバちゃんにビビってる感じでしたが、ナルトを通じて（？）仲良くなって最後には「友情」を取得してたのが素敵でした。翔くんの人生という旅の途中でまた出会えるといいですね！
そして……学生で同人作家で薄い本と一緒に魔物も密売しているという実は超できる子だった四番ちゃん。最後までよつゆさんの【秘密】を抜かずに信じてくれて、「お姉さま」と慕ってくれたのにお姉さまらしいことができずにごめんなさいマジで。
うーん。今回はよつゆさんのモデルになったキャラとか赤い請負人とか金田一くんの怪盗紳士とかわたしの中での「かっこいいおねーさん」を総動員してみたかったんですが……サイコロに負けた感がパネかった。
ひさしぶりの女性ＰＣ楽しかったし、最初からがっつり２vs２に分かれてそれぞれのコンビで盛り上がるのも楽しかったです。
ただなんでここまでナルトまみれになったのかは本気で思い出せません。
ＧＭを務めていただいた言いくるめ89の中国人さん、ＰＣのみなさま、ありがとうございました！
おかげさまで良い誕生日でした。
今年もちょこちょことセッションできるといいですなー。
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