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2017年01月09日21:15

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あたりまえだけどできていないことを書く

相手の悪意に気づくには、その悪について知っていなければならない。
つまり「悪を知り、否定する」までを知恵として持つ必要がある。
その知恵と悪意を退ける力が正義といえるだろう。

特に性的な問題においてはこの「悪を知り、否定する」が曖昧になりがちである。
未成年に淫行を禁じておきながら、人類繁栄のためには淫行を伴う生殖行為が不可欠。
これでは規則や言いつけを守らない人間が子孫を残し、まじめに言いつけを守る人間の遺伝子は途絶えてしまう。いささか極論だがいまの日本の少子高齢化の構図を見ると腑に落ちる感がなくもない。

さて今回の事件について考えてみよう。

■スタンプ贈り裸画像入手=児童ポルノ、LINE悪用―専門家「心理つけ込む手口」
(時事通信社 - 01月09日 15:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=4376462

心理つけ込む手口とは、「女児の虚栄心を満たす」対価として「女児ができること」を要求するという構図のことらしい。これの問題がどこにあるか明確にするために条件を変えて考えてみる。

・女児ではなく30歳女性だったらどうだろうか → 公序良俗は危ういが成人した男女の性癖
・女児ではなく男児だったらどうだろうか → 同性愛の小児愛事件
・要求が裸画像ではなく風景画像だったらどうだろうか → 保護者の知らない金銭絡む交流

どうやら問題の本質は裸画像の交換ではなく、保護者を介さない子供と大人の利害関係をふくむ交流にあると仮説だてられる。

たとえばSNS事業者が本気で子供たちの安全や犯罪のないコミュニケーションを目指すなら次のような点を改善すればいい。

・子供が交流したSNSの相手を保護者が確認できる仕組みを作る

親が子供を守りたいなら、子供たちに判断させる能力を身に着けさせればいい。もっとも大人の多くもそれが身についていないので無理な提案かもしれないが、そう難しい問題ではない。

・それをすることで「得るもの」「失うもの」を常に意識させよう。
・いま自分が持っているものの価値を常に考えてもらおう。

遊ぶ時間を失い習い事をして、例えば習字で字を上手に書けるようになった。
上手に字をかける価値はどれだけ有効か考えよう。
これを大事と思うか大したことないと思うかは、その人間の個性や本質だ。
字を上手に書くよりも、ゲームで仲間よりスゲー結果残して俺ツエーと愉悦に浸るのもひとつの価値観だ。

同様に、自分の裸を晒してLINEスタンプごときで満足するのもひとつの価値観でありその女児の持つ個性で本質だ。
ただ保護者ならば、その望ましくない価値観や本質的な部分を躾けて教育しなければならない。
自分の身体や裸についてどれだけの価値があるかを考えてもらう必要がある。その価値評価はときには両親の愛などで量ることもできるだろうし、自尊心やプライドで釣り上げることもある。恋愛市場で値踏みされたり、同性へのコンプレックスや優越感でも揺れ動くだろう。
ただどのような過程を経たとしても、たかだかLINEスタンプごときで安売りしてはならないものだということくらいは教えられるのではないだろうか?

自分や自分を取り巻く物の価値がわかり大切にすることが、知恵であり優しさにつながる知性の働きになるのだと定義できるのではないか。そしてこのような卑怯な犯罪から自衛する力になるのだと思うのだ。

さて一足飛びに結論を書いてしまったが、その「価値をわかり大切にする知恵」とは何か?
冒頭に書いた通り、価値あるものに「悪」をなす事例を数多く知ること、そしてそれを否定する根拠を見つけなければならない。つまり人間は「悪」を知らなければ成長できないのだ。そしてバカは「悪」を知りそれを否定できないまま生きていくので、バカは悪であることがほとんどなのだ。そして彼らは自分が「悪」だとは思っておらず、「社会ってこんなもんだ」「順応した結果だ」と言いながら悪を拡散していいくのだ。
おそらく私自身も、もっと知性豊かな方から見れば愚鈍で悪しき習慣をいくつも抱えているようにみえるのだろう。ただ常に自分の正しいと思っていることを疑い、愚鈍である自分に気づくことで「悪」は減らせるのではないかなと考えるのだ。

さてこのように事実と価値観との関係を整理したとき、本当に「善きこと」と言われている知恵は正しいのか? 人間は先のような論理思考をせずとも、本から知識を得るように結論だけ学ぶことができる。いちいち火傷せずとも火の扱いは学べるし、他人の成功や失敗をなぞれば同じようになると想像できるものだ。

いまの性教育や性に関する法規制というのは、正しい価値観で作られているのか?
男女とも二次性徴があれば生殖行為に本能的に興味が出ます。それを安易な禁止や規制で押しとどめるのはいささか乱暴な気がする。
よく若いカップルに「子供ができたら面倒見れるのか」など脅し文句のようにいますが、大人だって育児放棄やネグレイトがあるじゃないですか。
社会情勢や金銭的問題で動物としての本能を捻じ曲げるのは間違っていて、実は人類の生殖や繁殖に合わせた社会構築や経済社会の組み換えのほうが正しい気がするのです。
一例ですが、10代後半〜20代前半で妊娠出産し30代から社会参入という生き方のほうが女性にとって幸せな気がしませんか?
むしろ発展途上国と言われる社会構造が硬直していないアフリカ諸国やインドなどの人口爆発などをみると、今の女性を縛り付けている社会構造そのものが、生物の競争戦略上では負けているといえるでしょう。

さて、後半はやや妄想に近いたわごとではありますが......
提案したいことは、身近なところから「得るもの」「失うもの」その価値を考えていけば悪意につけ込まれないで済むのではないかということ。

アメリカ大統領が世界でトップレベルの実績を残したビジネスマンであるならば、社会の理屈の多くは「功利主義」的に処理されるはずです。より「得るもの」「失うもの」に注意を払わなければなりません。そこで生き残るには「価値」という値付けを周囲に納得させるだけのエビデンスを常に考えていくことなのです。

そしていまの自分を常に正しいとは思わず、自分が「愚かに見える場面」を探しそれを克服することで自分では気づかない悪しきことを減らすのが大事だと思うのです。



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