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2017年01月06日13:02

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クールジャパンだの日本凄いだの言ってる間に日本はどんどん破綻していくのだろうか。破綻しない日本というのは見栄だよ。

「私が10歳の日本人なら、ただちにこの国を去るでしょう」ジム・ロジャースが語る! クーリエ・ジャポン記者も直撃━courrierjp / 2017年1月6日 10時37分 パソコンhttp://courrier.jp/news/archives/70902/



新刊『頭で考える前に「やってみた」人が、うまくいく』を上梓したサチン・チョードリーのロング・インタビューにジム・ロジャースが応じた。
(前編はこちら)
2日連続更新の後編では、日本のゆくえについても注目すべき発言が続く。そしてインタビュー後にクーリエ・ジャポンも直撃し、「Webマガジンに投資してみませんか?」と聞いてみた──。

※インタビューの最後にサイン入り書籍プレゼントのお知らせがあります。

「破綻が迫っているのは一目瞭然です」

──移民について、ロジャースさんはとても前向きですね。たしかに、これまでの米国では、シンガポールのように他民族が共存することで、法制度も文化も、経済も豊かなものとなりました。

しかし、ここ日本はいまだに移民制度に対してとても厳しく、外国人の流入に対してオープンではありません。日本の移民制度についてはどうお考えですか?

私は日本人ではないので、日本人に何かをしろと指示できる立場にありません。

もちろん、日本は基本的に外国人や移民が好きではない、ということは言えるでしょう。そしていまの日本はとても深刻な問題に直面しています。人口は近年で最低となり、債務は跳ね上がるように増えまた。もし私が10歳の日本人だったら、ただちにこの国から去るでしょう。

あと40年もすれば、この国は破綻し、負債を返済する人も圧倒的少数となるでしょう。私にとって日本はとても大好きな国の1つなので、とても残念でなりません。
私はスシをどこで食べればいいんだ……。

50年後、破産して誰もいなくなった国。とても悲しい結末です。しかし、これは歴史において繰り返されてきたことでもあります。

扉を閉ざした国は、急降下する。先例はたくさんあるのに、人々は国を自分たちのものだけにしたがるのです。

歴史から得られる教訓の1つは、「人々は歴史から学べない」ということなのでしょう。たとえ、この教訓をわかっていたとしても、「今回は違う」と思い込むのです。

ちなみにトランプ氏は歴史からの教訓にまったく関心がありません。自分は過去の指導者よりも良い、強いと語っています。つまり歴史よりも強いのだ、というわけです。

日本に話を戻しましょう。私は日本のことは本当に大好きですが、データを見れば破綻が迫っているのは一目瞭然です。出生率は下がり、人口は減り、債務は増えている。これは私の個人的意見ではありません。事実として、統計が指し示しているのです。

──破綻状態にまで危険になるにはどれくらいかかるのでしょう。10年? 20年?

すでに始まっていますよ。

日本の2016年の株式市場は26年前に比べると50%以上も下落しています。他にも同じような傾向の国はありましたが、みな回復しています。

日本は素晴らしい国ですが、国民はみんな「何かが違う」と、長いこと感じているはずです。

株式市場はそれを測るツールの1つにすぎません。他にも測る方法はたくさんありますが、日本人に聞くのが早いでしょう。おそらく多数の人が、「以前よりも状況が悪化している」と答えるはずです。

ではそれくらいもつのでしょうか。当分はどうにかなるでしょう。
しかし、いまの安倍晋三政権の経済政策は心配です。

安倍首相は円安に誘導すると言っています。しかし、国の経済を長いスパンで見たとき、それが良い影響をもたらしたことはありません。短期的には良い結果が出るかもしれませんが、借金がさらに増えることになるからです。すでに膨大な借金が積み重なっているのに、どうするのでしょうか。

さらに、安倍首相は移民の受け入れもしないと言っています。日本が移民を望まない、というのも1つの考え方でしょう。ですが、それなら日本人は子供を産まなければいけません。

子供も産まず、移民も受け入れないとなれば、人口は減り債務は増えるばかり。いったい将来の日本では、誰が働いて債務を返すのですか?

破綻は一晩で起きることではありません。しかし株式市場が過去26年で50%も下落した日本は、すでに目の前で崩れはじめています。目に見えないが、破綻は起こっているのです。

──それでも人々は関心を持ちませんね。おっしゃる通り、歴史を無視しています。

常に無視しているのです。米国だって同じことが起きています。たとえばロードアイランド州は、小さいがとてもお金持ちの州でした。かつては人口も多く、活気にあふれていました。ですが歴史に学ばず外に門戸を開かなかったために人口の伸びも止まって衰退し、いまでは知らない米国人もいます。みんな動きのある州に行きたいのです。

何度も何度も同じことの繰り返しです。いま知る必要があるのは、「歴史がどう去っていくか」ではありません。「歴史がどう進んでいったか」を知るべきです。それが助けとなるでしょう。

──安倍晋三首相などの試みにもかかわらず、日本経済は悪化していくばかりなのでしょうか。
まだ日本に投資するつもりはありますか?

とはいえ、日本はまだ存在します。海にも落ちていなし、スシも東京もある。東京はすべてがいいですよね。

だが状況は悪化します。国が滅びたり、社会がダメになるには長い時間がかかります。
ミャンマーは最も裕福な国から最も貧しい国になるまで、50年かかったと言いましたよね。時間はかかったが起こってしまった。人々は「きっとすぐ良くなる」と言い続け、決して良くならなかった。

それが「いま、ここ」で起こっていることです。

──たしかに、日本ではそのようなことが起こっているように思えます。富裕層はますます豊かになりますが、中流の人たちは何も変化を感じられていません。アベノミクス効果もイマイチ得られていないようです。

儲かる人は常にいます。過去100年の日本を振り返っても、かなり裕福な人たちがいました。人生とはそういうもので、国が悪化していようとも儲かる人もいるのです。

1918年、英国は世界でいちばん裕福かつ強い国でした。それからずいぶんと長い時間がたち、いまでも笑っている人はほんのわずかで、ほんとんどの人は違います。それでも儲かることはできるのです。

日本にも素晴らしい人がたくさんいます。本当に賢くて若い人たちは、いま去りつつあるのかもしれませんが。

日本で投資するなら…



ジム・ロジャース(Jim Rogers 写真左、投資家)
1942年米国生まれ。イェール大学卒業、オックスフォード大学ベリオールカレッジ修了。米陸軍に従事した後、ウォール街で働く。ジョージ・ソロスと国際投資会社クォンタム・ファンドを共同で設立。10年間で3365%という驚異のリターンを実現。37歳で引退して世界を旅して回るかたわら、コロンビア大学で教鞭をとる。現在はシンガポールにて、愛する家族と暮らす。
写真右はサチン・チョードリー


Interview by Sachin Chowdhery サチン・チョードリー
1973年、ニューデリー生まれ。日本企業のインド事業開発支援、マーケティング支援、M&Aアドバイザリーを業務とするAVS株式会社代表取締役会長、鳥取県の地域活性化をミッションとする株式会社ITTR代表取締役社長。そのほか、経営コンサルティング会社、IT関連会社など、いくつもの会社を経営。著書『頭で考える前に「やってみた」人が、うまくいく』(フォレスト出版)ほか。公式ページhttp://sachin.jp/
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