午前中、DVDでアンジェイ・ワイダ監督の「大理石の男」を観て、昼から御成門のみなと図書館へ。
午後3時に帰宅後、DVDでスティーヴ・マイナー監督の「フォーエヴァーヤング/時を越えた告白」を観ました。
☆「大理石の男」(1977)監督 アンジェイ・ワイダ 出演 イエジー・ラジヴィオヴィッチ、クリスティナ・ヤンダ、タデウシュ・ウオムニツキ、ミハウ・タルコフスキ
1976年のポーランド。映画大学の女子学生アグニェシカは、彼女の初のドキュメンタリー作品としてTV局で仕事をすることになった。
彼女は50年代の労働英雄を描くことで、その年代の人々や状況を伝えようと、その調査のため博物館に行く。そして、そこの倉庫の隅で、かつて有名だった煉瓦積み工のマテウシュ・ビルクートの彫像が放置されているのを発見する。
ビルクートは、戦後のポーランドで最初に建設された大工業プロジェクトの建設に従事した労働者だったが、現在の消息は不明だった。そして、生き証人とのインタビューを通じて、彼女は一人の労働者の姿を浮き彫りにしていく……。
戦後のポーランド映画を牽引した映画監督アンジェイ・ワイダの、国、政府、…要するに “ 党 ” による政権運営の闇を追うバイタリティーには、頭が下がります!
ドラマとしての面白さ、エンターテイメント性には欠けるものの、まるでドキュメンタリーを見ているような緊迫感に満ちた作品。
社会主義や共産主義の掲げる “ 理想的な国家建設 ” の裏にひそむ矛盾、プロパガンダの裏側を冷静に見つめる視線。そのリアリティー。
厳しい映画であります。
『みんな いろいろあった
善かれ悪しかれ
でも これが俺たちの国だ』
☆「フォーエヴァーヤング/時を越えた告白」(1992)監督 スティーヴ・マイナー 出演 メル・ギブソン、ジェイミー・リー・カーティス、イライジャ・ウッド、イザベル・グラッサー、ジョージ・ウェント
1939年。アメリカ陸軍航空隊のテスト・パイロットのダニエルは、恋人ヘレンが事故に遭い、植物人間となってしまったことに絶望し、友人が開発した冷凍保存装置の実験台となる。
…そして50年が経ち、完全に忘れ去られていた装置に、一人の少年が触れたことでダニエルはよみがえってしまう。
彼は、少年の家に厄介になることに。ダニエルと少年、そしてその母は、懸命に保存装置の発明者である友人の行方を探し求めるが……。
…まだまだ魅力たっぷりなメル・ギブソンに、90年代の名女優ジェイミー・リー・カーティス、そして名子役として輝いていたイライジャ・ウッドの3人が見せてくれます!
惜しむらくは、大元の話しの設定がかなりいい加減で、しかも監督の目配りが出来ていないので、正直ノレない。
まぁ、ロマンチック・ファンタジーなので、あまりコマカイ事に拘らず、うるさい事言わずに、ざっくり楽しめればそれでヨロシイのかも知れません。
ま、そんな、映画であります。…でも、やっぱり、かなり大雑把なハナシだよね。
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