世界には様々な宗教があります。
宗教とは、神と人との関係です。
神は畏怖の対象であり、人々は宗教の物語を信じています。
また属する宗教の違いから、宗教間で争う事を繰り返してきました。
日本にも古事記、日本書記があります。
神とは、何だろう?
世界で多くの人が信じてるもので、一神教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)があります。
ヨーロッパ、アメリカ、中東、アフリカ、アジアにその勢力は及びます。
人口の多い国であるインドは、ヒンズー教(バラモン教)が信じられています。
宗教は、人と人の関係にも影響しています。
もしかしたら、人と人の関係を整える事ができるのなら、神の存在は、不要かもしれません。と僕は考えています。
宗教に関係する本を読んで、わかった事があります。
宗教とは、それを信じる事で、効果が現れます。
逆に、現れる効果から逆算して、宗教を作る事もできます。
●現れる効果から逆算して、とは?
他者の財産を、自分のものにしたい場合を考えてみよう。
力ずくで奪うか、相手から差し出させるかである。
力ずくで奪う場合は、相手と何かしら人間関係を必要としない。ただ欲しいものを攻撃して財産を取り上げてしまえばいい。
しかし、奪われた者には恨みの感情が残る。やがて仕返しされるだろうから、長い目で見れば、リスキーである。時間と共に恨みの感情は増幅し、奪い取った財産の価値を超えてしまう。奪ってから始まる人間関係です。
人は考える生き物だ。
力ずくで奪うよりも効果的な方法を考えた。
それは、相手から差し出させる事だ。
差し出す者の心の状態は一様ではない。
現物を奪う前の段階から人間関係が始まり、財産を差し出すような状態を作るのである。
差し出す者は、差し出す財産の価値を上回る見返りが手に入る場合は、積極的に財産を渡してくれる。
しかし、人の判断力は、いい加減なものである。
そのいい加減さが、自分の過ちであれば、あきらめる事もできる。
しかし相手から誘発されたものであると、悲しい事になる。
見返りとなる価値が、第三者から見て同意を得られる場合と、否定される場合もあるだろう。
例えば、見返りとなる内容が少女5人の場合、大金を差し出して見返りが無くても、第三者の同意は得られない。現代の日本では、双方ともに許されないのだ。
では、見返りの内容が、泥水の場合はどうだろう?
泥水には、なんの価値もない。と一般には判断される。
しかし、相手から誘導され、泥水に価値があると信じ込まされた場合もある。
霊感商法などである。
泥水に価値があると信じている状態が維持している。またはその状態が解除されても、
納得ができれば、不都合(被害者、加害者)は存在しない。
アイドルとフアンの関係である。
アイドルも人間であるから、年をとり容姿が変わる。
また、表には見えないように隠していた人間性も、月日を重ねることで少しずつ知られてしまいアイドルの価値は低下する。それでも、納得の範囲であれば、問題は起きない。
宗教とは、つまりは人の心の作用である。
信じる対象が神であるか、それ意外か。
信じている対象に、何をさしだすのか?
差し出す内容は、物理的なものとはかぎらない。
差し出すものは、思考のインストール、連帯した関係、人間社会への影響力、などなど様々である。
例えばである。崇める宗教の神が「我欲を捨て神の意志に従え」となれば、神の意思の内容が、どのようなものか、よくよく考える必要がある。だが、神の意志について考える事を、その内容で否定された場合、非常に危険である。
別の例えもある。神を崇めるが、我欲も捨てない。我欲の内容を、知性の高まりと共に上書きを繰り返し、やがて我欲のレベルは究極に高まることで、自己の幸福と他者の幸福が等しくなり、この世から争いが消滅する。この場合、人の思考方法の仕組みが解明されなければならない。
解明されたとして、思考方法について、個人差があるとなれば、思考方法に善悪の価値基準をあてはめ、個人ごとに判断されてしまう危険がある。個人ごとに思考方法の内容で、人の価値が判断されてしまい、差別が生まれてしまう。
単なる有益、無益の差別ならいいが、無害、有害となれば、有害判定された個人は、人の定義から否定されてしまう可能性がある。
もしも思考方法(人の心)が解明された場合、内容を特定して作る事もできる。であるならば、思考方法には、善し悪しの基準で評価されるだろう。
有害な思考方法(犯罪者や危険な思想をもつ者)を、外部から書き換える(洗脳とか)もできる。
または、何も無い状態から作る(人工知能)事も可能になる。
もしかしたら、人は宗教により、すでに作られた存在かもしれない。
宗教とは、知能プログラミングの構文で、信じる事でインストールされる。と言うことかもしれない。
宗教を信じていない人も、宗教を信じる人が作り上げた社会の中で、存在しているのだから影響を受けている。
おしまい。 (ё_ё)/
作・白地紅点
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