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2017年01月01日13:51

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北ドイツ放送交響楽団×ヘンゲルブロック クリスマス・オラトリオ

2016/12/16金 20:00- ライスハレ(@ハンブルク)

NDR Elbphilharmonie Orchester
NDR Chor
Sophie Karthäuser soprano
Sophie Harmsen mezzo-soprano
Daniel Behle tenor
Matthias Goerne baritone
conductor Thomas Hengelbrock

Johann Sebastian Bach
Weihnachtsoratorium BWV 248 / Teil I, IV-VI

ハンブルクバレエの「大地の歌」目当ての遠征の際、前日にNDRとヘンゲルブロックのクリスマス・オラトリオがあるということで、2階1列目の音響のいい席を早めに確保して、行ってきました。NDRの本拠地はこの時点ではライスハレ(laeiszhalle)というホールなのですが、1/11にハンブルクに新たにオープンするエルプ・フィルハーモニーに移ります。この公演は、彼らがライスハレを本拠地とする最後の公演だったはず。

さすがにクリスマス・オラトリオ全曲ではなく、抜粋で2時間程度の公演でした。この曲、ハンブルクバレエの公演で何度か聴いたことがある(こちらは全曲。オケピに合唱まで入れての生演奏)のですが、やはりオケ中心で聴くと曲の印象が強くなります。バロック音楽の演奏の良し悪しが分かるほど、ライブで聴きこんでいない素人ですが、印象が強かったのは合唱。16人くらいの小編成なのに、強い存在感でした。声質やリズムがそれほど統制されているという感じではないのですが、個性のある声が一つにまとまるからこそ醸し出される味というのがあるのだなあと。これは日本では滅多に遭遇しない感覚です。

ソリストでは、マチアス・ゲルネを楽しみにしていたのですが、渋いお声は素敵だったものの、私がバロックの肝と思うリズム感が今一つ。オペラとこの手のバロックの歌曲では、必要とされるテクニックが違うのかもなとも思いました。印象的だったのはテノールのダニエル・ベーレ。若々しい張りのある明るい声のテノールでリズム感もよくて好印象。彼、2017年9月のバイエルン国立歌劇場引っ越し公演の「魔笛」で、タミーノを演じる予定なんですね。役にぴったりだと思います!
http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/2017.html

さて、途中休憩が1回あったのですが、後半が始まる前に何やら係員のような人が出てきて突然説明を始めました。そのあと、ヘンゲルブロック自身も出てきて、「いやいや」というような話を。両者ドイツ語だったので詳細は全く分からなかったのですが、何やらソリストの交代の話っぽいなーと思ったら、メゾソプラノのSophie Harmsenが後半は合唱団の一人に入れ替わっていました。後でドイツ語の分かる知人に聞いた話では、突然メゾのソリストの声が出なくなったので交代したとのこと。ただ、その交代した方の歌唱が素晴らしく、全く問題なし!でした。

一足早くクリスマスの祝祭気分を味わわせてもらったクリスマス・オラトリオ、日本でいうと年末の第九を聞いたような季節感があって楽しかったです。

カーテンコールの写真。
右手から、ベーレ、ゲルネ、ヘンゲルブロック、メゾ、ソプラノ、です。
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