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2017年01月01日12:13

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2017年初鑑賞円盤TUBULAR BELLS 2003

音楽の話。
物心付く頃、思春期に麻疹のように掛かった物、
自腹で購入やライブに行った音楽。
どの辺が一生に残る音楽に成るのでしょうか。

MIKE OLDFIELD/TUBULAR BELLS。
1971からデモが作られ1973年に世に出た、英国青年の私小説の様な作品。
ギター、キーボード、打楽器、大半を独りで演奏、重ね築き上げた音の万華鏡。
現代音楽と言うには親しみやすく、かつ複雑な約50分全2曲の作品に音楽界は震撼し、以後の音楽界を豊かに複雑にするのに貢献しました。
彼が始めた新しい音楽は、彼自身をも変え、以後の長い音楽活動は、
仙人の様な偏屈な音楽家というイメージから、
バンドを率い世界を巡る積極的な活動に広がり、ディスコ音楽も映画音楽もこなす著名英国音楽家の1人になりました。

21世紀、デジタルテクノロジーは、音楽製作をスタジオからコンピュータに移行しつつありました。
30年の歳月を経て、2003年に改めて「TUBULAR BELLS 」は再度録音された。
出来るだけ、同じメロディー、テンポ、当時至らなかった部分の改善改良で。

クラシック音楽では再録音は珍しく有りませんが、
いわゆるポピュラー音楽の作品では珍しいかと。

製作環境は、16Trackの録音テープ、アナログ機材から、
Power Mac G4 OS 9.1、Pro Tools以降のデジタル機材、
24Bit 48kHz 48TrackのHDD環境に。

1973年のアナログLPやカセットテープというメディアから、
2003年は12cmのDVD-Audioになりました。

1973年に作られ2003年に再び作り直された音楽を、
2013年のヘッドホンアンプ、2014年のBlu-ray Player、2015年のヘッドホンで
2017年に聴く。

1973年の初心と同質の真摯さと心が込められて居るように感じます。
フォト


随分久しぶりに聞きますが、先代ユニバーサルプレーヤーでは
聞き取れなかった微妙な演奏の使い分け、巧さがよく分かりました。
再生環境は定期的に更新しないといかんですねえ。

このDVD-Audioのみ、1971年のデモ状態の原曲が聴けます。
おそらく、ケヴィン・エアーズから譲って貰った2chのテープレコーダーで
作られた極初期の音源をまとめたものかと。

1973年後のTUBULAR BELLSは、ライブ演奏版(映像フィルム有)
オーケストラ伴奏録音、当時の4chブームで4chリミックス版
といった展開が1975年頃までに行われて一段落。
レーベル移籍後、TUBULAR BELLS 2、TUBULAR BELLS 3、ミレニアムベル
といった発展姉妹作品を経て、このTUBULAR BELLS 2003で原点回帰。
その後は、オリジナルをリマスター&リミックスし、一段落した様です。
現在は、三作目Ommadawnの新生Ver.の発売目前か。

TUBULAR BELLS 2003は、その後の展開はよく分かりません。
世間的には忘れられている感が有りますが、円熟した境地で
改めて録音され直した秀作として、語り継がれても良いかと。
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