mixiユーザー(id:3570727)

2016年12月31日18:22

297 view

゚Д゚) < I (アイ)

10代女子がガチでなりたい顔の女性有名人
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=84&from=diary&id=4366595

 世の中には、ミス・ティーン・ワールドってな美人モデルグランプリがありまして。10代美人が目指すなら、どーせならこのレベルを目指してみればイイジャナイ!
 …ま、東洋人は1人も選ばれてない美人コンテストだけどさ。このコンテストに勝ち残って、インド映画界では珍しい非インド人俳優として活躍の場を広げた人もいるし、日本人ガンバれー!!(そーゆー趣旨の話ジャナイ。こらまた失礼シマシッタわーい(嬉しい顔))

 てな無理矢理なお話はおいといて、今年最後の感想文だよー!



I (アイ) 2015年 188分(DVD収録版は170分)
主演 ヴィクラム & エイミー・ジャクソン
監督/原案/脚本/台詞 シャンカル
"オレを殺すつもりか!" "私を殺す代わりにこんなことを!?" "こ…殺さないでくれ!!"
"違う……もっと恐ろしいことさ"

https://www.youtube.com/watch?v=8uPK9Ov6Zd4

 その日は、ディヤの結婚式だった。
 様々な人が集まるその式場に、人知れず潜入して来た怪物のような人相の男は、新婦部屋のディヤを突如誘拐!! 郊外の廃屋に監禁する!! はたして、彼の正体とは…?

***********
 チェンナイの下町ボディビルジムに通うリンゲーサンは、広告界で活躍するスーパーモデル ディヤの大ファン。彼女と同じ広告界での成功を夢見てボディビルジムに通い、大会優勝を狙っていた。

 大会当日、昨年優勝のボディビルダー ラヴィとその仲間たちは、優勝候補となったリンゲーサンの退場をねらって舞台裏でリンチしようとするも、逆に返り討ちに。何十人と言うビルダーたちを粉砕したリンゲーサンはそのまま大会優勝して、"ミスター・タミルナードゥ"の称号を手に入れる! しかし、そこに現れたラヴィは、彼を祝福するふりをして「お前の未来をメチャクチャにしてやる」とささやいてくるのだった…。
 その後、リンゲーサンの仕事仲間となったディヤが、突然彼に中国ロケの仕事の相手をしてくれないかとオファーして来てリンゲーサンは有頂天に…

挿入歌 Ladio (レディ […彼女こそがレディでしょ?])

https://www.youtube.com/watch?v=vcRi8HlwMFs
*リンガーサンが毎日夢想する、スーパーモデル ディヤの出演するCM群総集編的ミュージカル!
 さて、ミュージカル内でいくつのCM製品が紹介されているでしょーか!!

挿入歌 Aila Aila (アイラ・アイラ)

https://www.youtube.com/watch?v=i1rYKmNS8uQ
*NIPPON PAINT!!

わーい(嬉しい顔) 「ロボット」の監督でもある、タミル語(南インド タミル・ナードゥ州の公用語)映画界のヒットメーカー シャンカル監督12作目の監督作。
 その撮影は、インド各地の他、タイ、中国(湖南省)でもロケされ、目を見張るVFXの数々はハリウッドで活躍するオーストラリアのライジング・サン・ピクチャーズ、ニュージーランドのウェタ・ワークショップ(インド映画では初!)も参加している。公開後に、テルグ語吹替版、ヒンディー語吹替版も順次公開。
 日本では、その異様なボディビルダーたちの活躍する暑苦しく、かつ絢爛豪華な映像の数々が、一瞬だけネット上で取り上げられて騒がれておりました。

 突然の「フランケンシュタイン」や「美女と野獣」めいたゴシックホラー(?)なノリで始まるディヤの誘拐事件に続いて、華やかな広告業界やボディビルダーたちのアクションに彩られるリンゲーサンの幸せなサクセスストーリーの過去編と、怪物男のえげつない復讐劇が描かれる現代編が交互に物語を編み出し、それぞれにシンクロする絵面や登場人物たちの関係性が2つの時間軸を感情的につなぎ止めていく。
 過去編の、まさにシャンカルワールドな鮮やかな色彩の洪水と、現代編の薄暗く暗澹とした世界の対比も美しく、スーパーモデルやボディビルダーなど「外見の美しさ」を存在意義にしている業界人たちのセレブな暮らしと、下町から成り上がるリンゲーサンの泥臭さや実直さ、広告界の華やかさと風光明媚なタミルや中国の自然の美しさの違い、TVで活躍するスターの一言で変わってしまう世論、「美しさ」が崩壊した時に訪れる人間の尊厳の崩壊具合、美醜によって人間の価値が変わってしまう社会の恐さ……と、さまざまな対立要素を組み上げながら、映画そのものは主人公の栄枯盛衰、おぞましい陰謀を受けてなお立ち上がる復讐のすさまじさを描いて、人間の生命力、人生の儚さと逆転劇を見せていく。中国ロケも目新しく、風景の美しさと共に雑疑団もかくやなアクションの数々も見所。その観光名所な紅大地の風景すら伏線に使う映画の鮮やかさよ。

 主役リンゲーサンを演じるのは、1966年タミル・ナードゥ州チェンナイ生まれのヴィクラム(生誕名ケネディ・ジョン・ヴィクトル)。父親はクリスチャンの脇役俳優ヴィノード・ラージ(本名ジョン・ヴィクトル)。母親はヒンドゥー教徒のラジェシュワリー。教師の妹と、俳優志望だった弟がいる他、母方の叔父に映画監督兼俳優のトゥヤガラジャンがいる。
 学生時代から演劇に参加して裏方や役者を経験。そのまま映画界への進路の希望するも父親の反対に遭い、大学進学して英文学を専攻。その間にも演劇で数々の演技賞を獲得したり、TVCMや広告、ドラマシリーズに出演していたものの、バイクとの交通事故によって3年間手術とリハビリのため自宅療養生活を送ることになる。
 大学最後の年に、彼のモデル業や俳優業に注目した映画監督C・V・スリダールによって映画界に招待されて、1990年のタミル語映画「En Kadhal Kanmani」で映画&主演デビュー。92年にケーララ人心理学者シャイラージャ・バラクリシュナンと結婚し(出会いは、学生時代の交通事故による、3年間病院で足の治療をしていた時だそうな)、93年には「Dhruvam(柱)」でマラヤーラム語映画に、「Chirunavvula Varamistava」でテルグ語映画にもデビュー。99年の「Sethu(セトゥ)」でタミル・ナードゥ州映画賞の批評家特別賞、フィルムフェア・サウス特別賞を受賞したのを皮切りに数々の映画賞も獲得していく。02年の「Shree(シュリー)」からはプレイバックシンガーとしても活動を始め、10年には、主演作のタミル語映画「Raavanan(ラーヴァナン)」の同時製作ヒンディー語版「ラーヴァン(Raavan)」で別の役を演じてヒンディー語映画デビューしている。
 映画ごとに様々な複雑な役をこなし、その演技力の高さは各界で大きな評判を呼んでいる人で、本作ではマッチョマンとせむし男と言う対極の役を演じるために、かたや120kg、かたや40kgに体重を増減させて周囲を驚かせて(&心配させて)いたとか。また、テルグ語吹替版とヒンディー語吹替版では自ら同じ役の吹替えを担当している。

 ヒロインのディヤ役には、1992年イギリスのマン島ダグラスに生まれたイギリス人モデル兼女優のエイミー(・ルイス)・ジャクソン。親はBBCラジオのプロデューサーをしているとか。
 2才の時に、親の故郷であるマージーサイド州リヴァプールに移住し、そこの聖エドワード大学へ進学。学生時代に、09年度ミス・ティーン・ワールド他18ものモデル賞を獲得してモデル業を本格的に始めるが、10年度ミス・イングランドでは落選。しかし同じ年に、タミル語映画界に招待されて「Madrasapattinam(マドラスの街)」で映画&主演デビュー。ヴィジャイ・アワードのデビュー女優賞にノミネートする(本人は、初めてのタミル語に相当苦しんだそうだけど)。12年にはヒンディー語映画「Ekk Deewana Tha(狂える恋人たち)」に主演デビュー。14年に「Yevadu(あいつは誰だ)」でテルグ語映画デビューしている。以降、この3言語映画界で活躍中。15年には、SIIMA(南インド国際映画アワード)の南インド映画スタイリッシュ若手代表女優賞を獲得。
 本作は、5本目(タミル語映画では3本目)の出演作で、16年度SIIMA(南インド国際映画アワード)主演女優賞ノミネートしている(ただし、声は声優ラヴィーナの吹替)。

 タイトルの「I」は、映画後半にその真の意味が現れてくるとは言え、各場面ごとに色々な意味がかけられているその意義を探っていくのも一興。やたら出てくる映画ネタも油断できないポイント(この時点で「今度、『ロボット2(Enthiran 2)』に出るんだ」とか言うネタが出てくるのも、実際に企画進行中だった事の反映?)。
 まあしかし、後半どんどん本格化する復讐劇と、美醜によって映画内での立ち位置が変わっていくキャラクター群、その変化具合や醜さ具合に悲喜こもごもの感情を乗せてくるあたり、日本での公開とか発売とかのハードルを限りなく上げてくれるよなあ……この辺は今の日本では無理かもしれない、と思えてくるギリギリネタの数々が過激で過剰な映画になってますなあ…。

挿入歌 Mersalaayitten (彼女の虜になった [最初に見たあの時から])

https://www.youtube.com/watch?v=uI_ug1H6u0k

挿入歌 Ennodu Nee Irundhaal (君がもし、僕と共にいるのなら [人生は、動き出すものを])

https://www.youtube.com/watch?v=EhhiY11Z9-U
*新婦ディヤを誘拐した男の、「美女と野獣」型のせつない心象風景の図。登場キャラのデザインに3ヶ月、セットを組むのにも3ヶ月費やされた末の映像だそう。
 With me, if you be... with life, I shall be...

挿入歌 Pookkalae Sattru Oyivedungal (花よ、しばし眠れ [彼女が来た])

https://www.youtube.com/watch?v=yKDWXC4o5nA
*撮影中のCM現場を追い出されたディヤの提案で、次の香水CM企画にリンガーサンを"新人モデルのリー"として採用させ、ロケのために中国まで彼を連れ出すことに。しかし、演技経験0のリンガーサンはまったくの大根役者だったため、ディヤは「貴方の事を愛してるわ」とウソの告白をしてその気にさせる…。


受賞歴
2015 Filmfare Awards South 主演男優賞(ヴィクラム)・音楽監督賞(A・R・ラフマーン)・作詞賞(マーダン・カールキィ / Pookkalae Sattru Oyivedungal)・男性プレイバックシンガー賞(シド・スリラム / Ennodu Nee Irundhaal)
2016 South Indian International Movie Awards 主演男優賞(ヴィクラム)


・本作と同じヴィクラム主演作で、日本でも映画祭上映された「ラーヴァン(Raavan)」はこちら
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1713707304&owner_id=3570727

・I を一言で斬る!
「中国に舞台が移った途端、なぜロッテのフリッツCMが流れるのか…w(そして、Lexiaguoって地名は漢字でどう書くのー!!!! 雲南省昆明市の観光スポット东川红土地[ドンチョワン・レッドランド]の別名らしいけど)。」
3 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2016年12月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031