４月３０日に連れ帰ってきて、５月の連休にしたことは、動物病院で健康診断をしてもらうこととトレーナーさんに来てもらうことでした。自分自身、獣医師ではあるものの、診療の職には就いておらず、こういったことはプロにお願いするのが一番！との理由からです。
動物病院では、ボディチェックとフロントラインのみで、３週間ぐらいたって落ち着いてから、ワクチンや血液検査などをしましょうということになりました。
トレーナーさんは、クリッカーを使用した陽性トレーニングや預かりトレーニング、シッターなどをされている方でしたが、まずはトレーニングというより、飼育環境や給餌方法などを教えていただきました。
・犬の興奮を鎮めるには、鼻を使わせること、「鼻を使う」＝「頭を使う」ということ。
・興奮状態にある犬は、せっかく良い嗅覚を持っていながら、使っていないので臭いが分からない。
・鼻を使って、頭を使うと、疲れて寝る。外で走らせても、ますます興奮が募るだけで、良い意味で疲れない。
ということでした。
なので、鼻を使わせるために、フードをいろんな容器（マスタードの瓶や空き箱など）に入れて渡し、自分で出し方を考えさせる。余ったフードは床やマットにばら撒いて探させることをしばらく続けるように言われました。
食欲は旺盛なので（ちゃんと食べさせてもらっていなかったのかも？）この点だけは心配せずに済んでいます。
しかし、こういうことは、学生時代の授業では習わなかったし、開業獣医師もアドバイスしてくれないなあと思いました。動物の病気だけでなく、行動学的にアプローチすることは重要だと思います。
飼育環境は、いろいろ試行錯誤した後、スタンダードと思われるサイズのケージ（９０×６０）を二つ連結させて、１／４のスペースをトイレとしていました。当初は、日中の留守番・夜間とほぼこの中で過ごしてもらっていました。
とはいえ、トイレはもちろん分かっておらず、おしっこは回数が多いうえ、どこででもするし、ストレス性の下痢も１日４回くらいあり、朝起きてすぐと仕事から帰ってからは、毎日、めげそうになりながら、地獄絵図と化したウンチまみれのケージの掃除をしていました。この頃が一番、肉体的にも精神的にもつらかったです。育犬ノイローゼという言葉を知ったのもこのときです。
でも、実際は、私よりも大きな環境の変化があったカイルの方が、よっぽど大変だったと思います。（これも今だから言えますが。）
５月末には、再び動物病院に行き、狂犬病のワクチン、フィラリアの検査、血液検査、去勢手術をしてもらいました。
散歩はとりあえず毎日２回行っていましたが、散歩は慣れていないので、まったく歩かず…の日が続いた１ヶ月でした。
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