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2016年12月29日17:16

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水曜クビクビ(ほんとは木曜年末)日記416:アイ・イン・ザ・スカイ

当直明けに有楽町に出て、こちらを鑑賞。

イスラム系テロ組織アル・シャバブの幹部がセーフハウスに集まるとの情報を得た英国軍本部は、長であるパウエル大佐の指揮の元、監視作戦を開始する。件のセーフハウスはケニア・ナイロビの小さな村にあるため、ケニア軍情報部のスパイが現地を虫型カメラで監視。上空からは、ネバダ州空軍基地で操作されるドローン〈リーパー〉が映像を中継する。指示を出すのは英国ウエストウッド基地のパウエルだが、ロンドンの統合本部ではベンソン中将や法務大臣など、対テロ戦争に携わる閣僚がリアルタイムで見守っていた。いわばイギリス・アメリカ・ケニア3国合同という作戦だ。

やがてセーフハウスにアル・シャバブ幹部が集まってくる。その中には、英国が暗殺リストのトップに置いた英国籍のスーザン・ダンフォードや、アメリカ国籍を持つテロリストもいた。しかもセーフハウスに侵入した虫型カメラは、彼らが爆弾ベストを用意し、戦闘員に着せようとする姿を捉えている。単なる会議ではなく、これから自爆テロをするという準備だったのだ。パウエル大佐は、監視作戦から暗殺作戦に切り替え、リーパーからヘルファイアミサイルを発射してセーフハウスを吹っ飛ばすよう指示を出す。しかし、ロンドンの閣僚たちが「待った」をかけてきた。周囲への被害は大丈夫か?アメリカ国籍の者がいるなら、ホワイトハウスに了解を取らなくてはいけないのでは?…
ごちゃごちゃ言って決断を保留したがる政治家にイラつくパウエルとベンソンだが、何とか説得に成功し、ゴーの許可を得る。パウエルはネバダ州にいるリーパー操縦士ワッツ米空軍大尉に連絡し、ミサイル発射を指示。だがトリガーを引く寸前、セーフハウスの玄関先にパン売りの少女が現れ、ワッツは発射を躊躇してしまった…

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「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」

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ドローン映画って、結局〈攻撃するか、しないか〉のサスペンスしかないので、面白いか否かはプロットの説得力が鍵になると思います。本作はその点、合格ラインと言えるでしょうね。イケイケの指揮官がヘレン・ミレン、彼女と政治家たちの板挟みになる司令官がアラン・リックマン。そしてリーパー操縦士は我らがジェシー・ピンクマンことアーロン・ポールです。また虫型カメラを操るスパイ役で、「キャプテン・フィリップス」のムセを演じたあいつが出てるんですが、彼が本当、おいしい役で良かったです。キャストの顔触れだけでも楽しいんですが、アメリカとイギリスの温度差とか、官僚主義の弊害とか、リアルな問題点も浮き彫りにする脚本も良かったですね。緊張感もなかなかで、正月に大人な映画を観たい方にはオススメの一本です。
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