SMAP木村拓哉、今年を総括「悔しい」
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思うところを少し・・・。
もう10年も前の話になる。
前の職場を辞めて、独立開業したのは。
あの頃の僕は、とんでもない勘違いをしていた。
職場の中で、患者さんからも人気があったし、指名も一番多かった。
辞める時には、わざわざ会いに来てくださり、涙まで流して別れを惜しんでくださる患者さんもいた。
だから勘違いしていた。
この職場での自分の地位や人気が、そのまま自分自身の実力であり、人気なんだと。
自分が居るから、この職場は成り立っているんだと。
そんな驕りが自分自身の中にあったと思う。
全く恥ずかしい話だ。
だから、自身の実力があれば、それだけで独立開業してもやっていけるだろう。
そんな風に楽観的に考えて、開業を決めたフシがあった。
でも、それはとんでもない勘違いであり、間違いであることに、開業してから嫌という程思い知らされた。
結局僕は、井の中の蛙だったのだ。
つまり自分があるのは、所属している職場の看板があってのことで、その看板によって患者さんが集まり、そこで初めて自分の実力を活かせるということに、開業するまで気付いてなかった。
開業すれば、誰も僕の事なんか知らない。
知らなければ、どこの馬の骨とも分からない人間の所に行って、治療を受けるなんて、そうそう甘い事はないのだ。
今までは、職場の看板があった。
その看板を信用し、その看板のお蔭で、僕という人間がその職場に所属する人間として信用して貰えた。
そこに気付きもせずに、何でも自分の実力であり、自分の手柄であると勘違いしていたのだ。
だから、開業してからの僕の人生は、苦労の連続だったし、こんな筈じゃなかったという事が一杯あった。
ここまで何とか続けてこられたのは、当時から僕を支えてくれた妻の存在が大きかったと、僕は痛感している。
今回のSMAPの解散について。
特にキムタクの身の振り方については、色んな事を言う人もいるだろう。
だが、彼だって、事務所とマネージャーとの間の確執やゴタゴタに巻き込まれた被害者の一人には変わりない。
だって、それが無ければ、今回の事務所脱退騒動も無かったわけだし、事務所脱退は無かったとしても、結果としてのSMAP解散も無かったわけだから・・・。
そして、メンバー内にこれほどまでの溝も生まれなかったし、仲良く活動を続けていただろう。
僕は、キムタクは当時の僕とは違って、本当に自分というモノを知っていたのだろうと思う。
今の自分があるのは、誰のお蔭か、という事を。
いくらキムタクが人気者で、実力があったとしても。
それは、あくまでジャニーズ事務所に所属している木村拓哉だからこそ、その実力を発揮できるという事を。
そしてSMAPという看板を背負う木村拓哉だからこそ、ここまで国民的なアイドルとして成長できたという事を。
それを痛いほど分かっているから、事務所脱退騒動の時でも、事務所への義理を通し、事務所に留まることに拘ったのでは。
そして、SMAPというグループを続けることに拘ったのでは。
彼は良く分かっているのだ。
ジャニーズ事務所に所属することの意味やSMAPという看板があることの大切さを。
そんなSMAPという看板を下ろさなければならなくなったことへの悔しさ。
他のメンバーにその自身の思いを伝え、続けることのできなくなったことへの自身の無力さに忸怩たる思いで一杯では。
キムタクを始め、他のメンバーもこれからはSMAPという看板がなくなる。
その看板がどれだけ自分を救ってきたか。
その看板の大きさや大切さに、これからきっと気付くはずでは。
僕はそう思う。
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