mixiユーザー(id:53327812)

2016年12月28日10:38

133 view

神仏混合

クリスマスが終わって正月まであと4日。神様も賽銭集めに忙しい時期がやってきた。

それにしても初詣というのは神社へ行くのが正しいのか、お寺へ行くのが正しいのか。
関東では明治神宮、川崎大師、成田山などが代表的。多摩地区では谷保天神や大国魂神社のような神社あり、深大寺や拝島大師のような仏閣ありで定まってはいない。キリスト教やイスラム教など、他の宗教者はどうしているのだろう。単に日本人の節操がないだけなのだろか。

先日の日雇い仕事の派遣先は大田区北千束。基礎の生コンの流し込み工事の警備。大きな敷地を分割したものらしい。私の持ち場はM地所の現場で、隣の更地にはS林業の名を記したテントが置いてある。
9時前になると隣ではS社の社員らしき人物がテントを組み立て始めた。やがて施主らしき30代の夫婦が到着。しばらくすると一台の車が来て、白装束の神主が降りて来た。地鎮祭が始まる。
当方にはポンプ車に生コン車、隣には乗用車が3台も並んで、片側通行のよけいな交通整理をする破目になった。
10時前には地鎮祭が終り、神棚を畳んで神主が帰る。これでホット一安心、と思いきや、その時刻を見計らったように成田ナンバーの一台の車がやって来て、ミキサー車の前に停車した。降りて来たのはお坊さん。ウウッと思って眺めていると、やおら地鎮祭の終わったテントの中に入り、祭壇を作り始めた。アレレー!そこへまた「地鎮祭に出るから」と別の車。当方に無関係の車が数台、ズラリと並ぶ。こんどは仏式の地鎮祭。
M社の監督、「オレもいろんな地鎮祭に立ちあったけれど、神式と仏式の両方をやるのを見たのは初めてだよ」と。神様と仏様が敷地の中で喧嘩しないだろうか、と他人事ながら心配する。施主の親族が「神式が良い」いや「仏式でなくては駄目だ」などと争って、嫌気のさした施主が「じゃあ両方やれば良いんだろ!」と開き直ったのだろうか。施主は両方に参加して神妙にお祈りをしていた。

ちなみに岐阜県加茂郡東白川村は、人口2千人あまり、面積90㎢ほどの町だが、明治の廃仏毀釈を忠実に実行して、日本の市町村でお寺が一つもない唯一の町。この町では仏式の地鎮祭など考えられないだろう。
この町出身の友人T君は神主の資格を持っているというが、彼の家は正月も結婚式も親族の葬儀も全て神式だ。
1 1

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する