千葉市美術館で、江戸時代の水墨画の山水画家である浦上玉堂、春琴、秋琴の展覧会が、12月18日(日)までやってます。
http://www.ccma-net.jp/exhibition_01.html
内容と言い、ヴォリュームといい、280点以上の水墨画が一堂に展示されているので、1日では見きれない、豪勢なものです。
これだけの内容ですので、背後に研究組織があるようですが、一応、千葉市美術館主催です。
現代アートに偏向しがちな最近の自治体アートを後目に、こうした日本人の美意識の根っこを掘り下げる企画は、快挙です。
ワタシは、昨日と今日、2日連続で、通いました。
次に会えるのは、10年後かもしれないので、間に合う方は、見ておいた方がよいです。
玉堂は、「山水画のゴッホ」ですね。
見事な、イマジネーションです。
玉堂は、もともと七絃琴の楽師の感性で絵を描いていますから、構成力とリズム感が、絵には溢れています。
とりわけ、東洋音楽の幽玄性を、絵に表現しだところが、彼の魅力でしょう。
国宝・重要文化財モノは、さすがに風格がありますが。
ところが、息子の春琴が、一見、マジメでおとなしい画風で、当時は親父より人気があったそうですが。
誰も指摘してないのですが、山水画のなかに、怪しい気配を垣間見せるてるところを、2箇所ほど見つけて。
1日目は、てっきり親父・玉堂の作品で、見たと思ってたんですが。
今日確かめたら、息子・春琴の絵に、それがありました。
親父の強烈な個性を前にして、息子も独自の境地を、もっていたようです。
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