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2016年12月14日20:00

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響け!ユーフォニアム2 第10話

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ユーフォ2期を視聴しての思いついた事などを綴っています。
今回も各話での事で進めてみます。



第10話 ほうかごオブリガート

滝が定めた、あすか復帰の期限が刻一刻と迫っていた。 誰よりも全国大会に出たいはずなのに、あすかはそれを決して認めない。 諦めようと自分に言い聞かせるようなあすかに姉・麻美子を重ねた久美子は……。




オブリガートとはクラシック音楽用語。
独奏または独唱部の効果を高めるため、伴奏楽器で奏される主旋律と相競うように奏される助奏の意味(対旋律)



久美子の真骨頂をここに見た
普段はちょっと冷めているように見える、第三者からはそのように伺えるのでしょう。
それこそ久美子の気持ち伝えるシーンにグッとくる熱いものを感じさせるのです。


原作小説第3巻におけるヤマ場は久美子があすかに泣きながら復活を説得する、そのシーンを含んだ展開には作者の作風も読み慣れて来た事もあり、多分その後の全国大会での場面よりも原作小説においては読みがいがありました。
アニメ化される事を想定しながらも、久美子の熱い説得がどのように再現されるのか、それも注目はしておりましたが、原作小説ではあまりにも惹かめな印象しかなかった姉の問題をステップとして、あすかの問題をシンクロさせるように第10話においては互いに競い合うかの如く、姉とあすかとの対旋律させる演出を垣間見ました。


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1日に2回も泣いた久美子でありました。


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姉の心境を初めて知った久美子は姉との思い出、昔の憧れだけではなくこれまでの後悔をする、そこがこれまでが生意気でありつつ愛おしくなる。
あすか問題は姉との記憶と経験、それが力になってあすかに吹部復活を願い講じるのでありました。

本心を爆発させるシーンは誰しもが見入ってしまう事でしょう。

大人っぽく現実と折り合いをつける、それが説得と言うものですが、子供みたいにがむしゃらに叫んでしまった事、久美子の心の叫びがあすかを動かすのです。
まだ実はユーフォを諦められなかったのでしょう。



*第10話の様々なシーンより


様々な情景、様々なシーン、様々な発言を挟み、それを経てあすか問題解決に向けていました。


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京阪宇治線三室戸駅、宇治駅へはほんのわずかな距離
あすかの自宅がこの近辺にあるのでしょう。
結局、あの時は先に続く解決があった訳ではなく、ただあすかと話をしていただけで終わってしまった、何気に久美子の心労を表すようです。


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劇中ではシーンの繋ぎとして水面の映る喜撰橋、そして宇治橋の情景を挟むシーンが登場、それは久美子の心情を例えとした空間として現れています。


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*第10話のアイキャッチ
あすか先輩から既読スルーされた後藤・・・



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あすか問題の前に姉問題が挟み込まれるアニメでの展開、やはりと言うべきか、過去の久美子視点でのあの印象が最初にやって来るのです。
その頃は姉に対する憧れしかなく、そして楽器に対する印象も姉の事とクロスさせていたのでしょう。


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今から10年以上前の黄前家の様子


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現実に戻ってみて、なんと姉は料理がまともに出来ないことが判明・・・
姉妹の会話の内容と、焦げ付いた鍋の汚れを落とす場面に姉の心境、黄前家の現状が合わせさっていましたね・・・
焦げ付いた鍋はなかなか汚れが落ちない、焦げあとを落としても鍋に傷は残る、うむ〜残った傷・・・焦げ付いたらとりあえず水を入れて煮るのが無難、ってそういう話ではないか。



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親の敷いたレールに乗っかっていた事に後悔をする姉の心情より
心の中を写すシーンとして、京アニ作品ではこのような例えが多いような気もします。


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書いて書いてひたすら書いて覚える晴香
晴香は8話でのソロはあすかに本気を見せた、そしてあすかのお膳立てがなくても大丈夫と言う成長に至ったかも。



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なんか、いつも重要な話を立ち聞きしてしまう久美子


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飴ちゃん、この辺りは関西を匂わせる事でした。


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渡り廊下に見える蜘蛛の巣、それは蜘蛛の巣に捕らえられた何か、と言う意味にも見えてしまいます。


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あすかからの久美子への攻撃は、これまで劇中では見る事のなかった禅問答攻撃、あすかならばこれぐらいの毒を久美子に吐いても、と言うところでしょう。

『(みぞれの件に関しては)何もできなかった』

みぞれと希美の間に割って出る事は久美子には出来る事ではありませんし、あの時は優子がいたおかげで解決に至ったのですし。
ただし、きっかけを作ったのは久美子でした。
(この流れは原作2巻と3巻を繋ぐような瞬間でもあった)

最も両者を繋ぐ事を想定していなかったのは『あなたではないか?』と言ってしまいたくなるのですけど(^^;
穿った見方をして自分を『全てを理解している』立場に置くことで、自分の殻を守り、大人っぽく振る舞おうとした事は確かですけど、あの言葉はあすか自身にも言っているはずです。

9話では麗奈から『その面の皮を剥がしてみたい』と言われた久美子でしたが、冷たい面の下には違う本性を隠していると言いたかったのでしょう。




あっ、共通しているかも、あすかと・・・




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久美子とあすかの言葉での殴り合いの結果、堕ちたのはあすかでした。
大会出場を諦める事があすかにとって虚しい結果に終わるかをまくし立てた事も要因だったでしょうか。
あすかが優勢を守備しつつ、久美子のノーガード戦法に困惑している隙に渾身のストレートであすかの堅いガードを打ち破ったのです。

ううぅぅ・・・

あすかの涙は見せないんですね・・・



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この展開にカットを入れたのは葵でした。
この数話で葵がよく出るようですが、このシーンにおいての葵の登場は原作通りでした。
久美子が泣き、涙を見せずとも慟哭したくなる気持ちを押し殺したあすかに、タイミングよくあの通達を行うのは、実は葵のファインプレーではないかとも言う意見も見かけてます。


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あすか、遂に復帰しました。
ここまでの流れを思い出すと、久美子との対峙、あの対話がなければ、久美子が後押しをしなければあすかは吹部を止めていた事でしょう。
これで北宇治高校吹奏楽部の問題は解決に至ったのです、と言うところですが。


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第10話では一言もセリフのなかった麗奈が最後に映ります。
何を言わんとするか、大体わかりますよね。

滝先生絡みとなると、ねぇ(^^;



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(つづく)
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