mixiユーザー(id:47361257)

2016年12月12日17:30

1045 view

「日本死ね」は呪い言葉

なぜ「日本死ね」を流行語に? 俵万智が選考理由を明かす
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=14&from=diary&id=4337630

僕には8歳と5歳になる息子がいる。
2人とも、それぞれ小学校と幼稚園に通っているが、たとえ家で気を付けていたとしても、学校へ通うような年齢になれば、兎に角学校で、色んな言葉を覚えて帰ってくる。
中には親が使って欲しくない汚い言葉も・・・。

人に向かって、「死ね」なんて言う言葉もその一つだ。

子供同士が遊びの中で、こんな言葉を使う中で覚えて帰ってくるのだろう。
その子は、おそらくテレビやなんかで、タレントやお笑い芸人がそんな言葉を使っているのを見て、良かれと思って使っているのだろうか。
同じ子を持つ親としては、日常生活の中で母親や父親が、遊び半分で「死ね」なんて言葉を子供の前で使ったり、子供に向かって「死ね」なんて言葉を安易に使っているとは、あまり思いたくはない。

が、今回の「保育園落ちた、日本死ね」、なんて呪い言葉とも取れるような忌まわしい言葉を、同じ幼い子を持つ母親が、ブログとはいえ不特定多数の見る場で投げかけるところをみると、もしかすると、子供の前でもこんな忌まわしい言葉を平気で使う親ってのは居るのかもしれない。

もし我が子が、人に向かって、「死ね」なんて言葉を使っていたとしたら、本来は厳しく叱ってでも、「死ね」という言葉の持つ意味を教え、二度とそんな言葉を使わないように躾ける立場に或る筈の親がだ。

いや、案外、腹立ち紛れに使っただけであって、このブログで「日本死ね」なんて書いた母親は、そこまで深く死ぬなんて言葉の意味を考えていなかったのかも知れない。
世の中に対する不満や問題提起として、ショッキングな言葉として「死ね」という言葉をチョイスしただけで、本気で死ねなんて思ってはいないというコトなのかも知れない。

だからこそ、誰も見ることができるブログで、平気で「死ね」なんて書けるのだ。

本来はどんなコトがあっても、「死ね」なんて言葉を投げ掛けるべきではない筈なのに。

僕がこの記事の中で、本当に残念なのは、俵万智さんが、ツイッターで「死ね」という言葉の中にある言葉の力を認めていらっしゃるのに、この「保育園落ちた、日本死ね」という言葉が、一種の問題提起としての流行り言葉くらいにしか捉えていないことだ。
まだ、ブログに上げた母親はいい。
俵万智さんは、仮にも文章を生業とする歌人であり文筆家ではないか。

何故、この「日本死ね」という言葉が、我々にとって深く心に突き刺さるショッキングな言葉であるのか。
それは、この母親の怒りを如実に表しているからではない。

日本人はもともと言葉には言霊が宿っていると考えていて、この「日本死ね」という言葉じたいに言霊が持つ呪いが掛かっているからだ。
それが俵万智さんがおっしゃる、日本語の言葉の持つ、言葉の力。
歌人である筈の俵万智さんなら、その言霊の意味はよく御存知の筈ではないか。

だから僕たちは、冠婚葬祭の時は、忌み言葉を避けようとするし、昔は名前すらも呼ばれることを忌まわしいコトとして嫌がった。
勿論、事件、事故の時は、できるだけ縁起の悪い言葉は避けようとする。
これは僕たち日本人が無意識のうちに言霊の存在を信じ、言霊の力を恐れているからだ。

況してや、人に向かって「死ね」なんて言葉を投げ掛けるのは、その相手に「死」という呪いを掛けていることに他ならない。
そうした言葉の力を認めているのに、流行り言葉くらいにしか思っていないとしたら、本当に嘆かわしいことだと思う。

そうした言葉の持つ意味を知った上で。
だからこそ、人に向かって「死ね」なんて言葉は絶対に使ってはならないと、親は子供に教え、躾けないといけないのだ。
死ねという言葉は、呪い言葉だと。

「日本死ね」は、我々日本人に向かって投げ掛けられた呪い言葉。
この母親の本意は何処にあろうと、「日本死ね」には、そういう呪いが投げ掛けられている。
だから僕たちは、この言葉の持つ言葉の力にショックを受ける。

こんな言葉が流行り言葉である筈がない

少なくとも、僕の家庭では忌まわしい呪い言葉で、絶対に流行らせてはいけない、安易に使ってはいけない忌まわしい言葉だ。

俵万智さん。
そう思いませんか。


21 5

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する