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2016年12月07日00:53

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目立たない箇所で活躍している素材(ランドセル内蔵芯素材:タフテル)

ランドセルを構成する主な3種類の材料は、
「生地」「金具」そして「補強素材タフテル」です。
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人差し指補強用骨組み素材は製品内部で加工されていますのであまり目に付きずらい目立たない材料ですがとても大事なんです。
これはマチ部に内蔵しているタフテル。
大マチ生地と張り合わせて加工縫製します。

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人差し指これはかぶせを開けたとこの前段箇所のタフテル。

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人差し指補強素材タフテルの拡大画像
タフテルは(株)クラレが開発した軽量の仕切り素材です。
主にランドセの骨組み(補強)素材として使用されます。
繊維とゴム樹脂の合成素材です。
昔は紙を主原料とした素材を使っていたので、タフテルより重くやぶれることもよくあり、修理も大変でした。
日本国中に出回っているすべての軽くて強いランドセルは、材料屋さんの商品開発−努力の上に成り立っています。

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【当工房だけのタフテル使用箇所とその構造を紹介します】
前段(ファスナーが付いていて名札の入るところ)と大マチの間の小の入口、中マチ箇所にもタフテルを使用しています。

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人差し指左から大マチ生地・中マチ生地・中マチ生地と張り合わせて使用する骨組み素材のタフテル。

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人差し指中マチを内から:芯が入ってしっかりとした腰のある中マチに仕上がります。
通常大マチは生地とタフテルなどを張り合わせた多層構造のものを使用しますが、中マチ箇所はそれほど強度が求められないので、生地のみを中マチに構成するメーカーが多いです。
当工房は中マチもタフテルを合わせて2層構造にしているため、中マチ〜大マチまで一貫して芯が通り、しっかりしてより丈夫な仕上がりになっていると思います。

★関連ブログ記事タイトル:
「ランドセルの構造紹介−縫製工程【横マチ箇所】」
⇒|http://ameblo.jp/1357gate/entry-11967368391.html

以上。
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