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2016年12月06日21:44

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通し狂言 仮名手本忠臣蔵 第三部

2016/12/4日 11:00- 国立劇場 大劇場

竹田出雲・三好松洛・並木千柳=作
通し狂言 仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら) 第三部 四幕八場
国立劇場美術係=美術

八段目   道行旅路の嫁入
九段目   山科閑居の場
十段目   天川屋義平内の場
十一段目  高家表門討入りの場
        同  広間の場
        同  奥庭泉水の場
        同  柴部屋本懐焼香の場
        花水橋引揚げの場

(主な配役)
【八段目】
本蔵妻戸無瀬  中 村 魁  春
娘小浪       中 村 児太郎

【九段目】
加古川本蔵    松 本 幸四郎
妻戸無瀬      中 村 魁  春
娘小浪       中 村 児太郎
一力女房お品   中 村 歌女之丞
由良之助妻お石 市 川 笑  也
大星力弥      中 村 錦之助
大星由良之助   中 村 梅  玉

【十段目】
天川屋義平    中 村 歌  六
女房お園     市 川 高麗蔵
大鷲文吾     中 村 松  江
竹森喜多八    坂 東 亀  寿
千崎弥五郎    中 村 種之助
矢間重太郎    中 村 隼  人
丁稚伊吾     澤 村 宗之助
医者太田了竹  松 本 錦  吾
大星由良之助  中 村 梅  玉

【十一段目】
大星由良之助  中 村 梅  玉
大星力弥     中 村 米  吉
寺岡平右衛門  中 村 錦之助
大鷲文吾     中 村 松  江
竹森喜多八    坂 東 亀  寿
千崎弥五郎    中 村 種之助
矢間重太郎    中 村 隼  人
赤垣源蔵     市 川 男  寅
茶道春斎     中 村 玉太郎
矢間喜兵衛    中 村 寿治郎
織部弥次兵衛  嵐    橘三郎
織部安兵衛    澤 村 宗之助
高師泰       市 川 男女蔵
和久半太夫    片 岡 亀  蔵
原郷右衛門    市 川 團  蔵
小林平八郎    尾 上 松  緑
桃井若狭之助  市 川 左團次
                  ほか

三カ月にわたって上演されていた仮名手本忠臣蔵もとうとう最後となりました。この前日は文楽の昼夜通しだったので、連日討ち入りを観ていたわけになります^^;

歌舞伎の第三部の見せ場は、やはり十一段目。幕が開いたら揃いの雁木模様の装束を着た塩冶浪士志士46人の姿が!かっこよすぎて痺れます。その後は若手の役者大活躍の立廻り。歌舞伎の立廻りは主役が手をひょいひょいとすると勝手に周りが吹っ飛ぶというものばかりかと思ったら、これは、さやあてはしないまでも殺陣になってるのですね。歌舞伎役者さんの動きって本当にかっこよくて好き!敵役ではありますが、平八郎を演じた松緑さんの圧倒的な存在感もすんばらしかったー。

役者さんで印象に残ったのは由良之助を演じた梅玉さん。包容力を感じさせる演技で、様々な志士達をまとめあげたリーダーの役がぴったりでした。しかも哀愁もあるのですよね・・・。

あと、美味しい役ではありますが、歌六さんの義平もよかったなあ。こういうきっぷのいい日本人って今あまり見られなくなってしまったよなぁなんて思いながら見てました。

最後のシーンは若狭之助に扮した左團次さんが締めてくれました。悪の色気ある憎々しい師直が記憶に新しいだけに、師直の死を喜んでるセリフを聞くとちょっとおかしかったけど。

三カ月に渡って観てきた忠臣蔵、面白かったです。出演する役者の数も多いし、ほんとこれを通し上演するってお金も労力も生半可なものではないんだろうなあ。作品の規模の割にはチケットもプログラムも本当に安くて、国の支援を実感しました。バレエやオペラよりもこういう日本の伝統芸能の方が支援が手厚いのはこの国では当然のことで、西洋の芸術への支援の状況を欧州と比べて少ないという文句を言っても詮無いことかもしれません。

第一部の感想はこちら
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第二部の感想はこちら
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