【この世界の片隅に】良い映画でした。

　原作知らないし、前情報としては、　主人公の嫁ぎ先が呉の軍港が見渡せる立地で。

大和と武蔵が並んで見える　日があって、その日付がレイテ海戦前の演習中の日付とジャストだとか。

「あれは　利根じゃ」　　　と指さした航空巡洋艦は　じつは最上だよ　とか。

そういう艦これクラスタの皆様からの周辺知識だけで見に行って。




「あの　普通の船みたいに見えるのが潜水母艦でね」
（ああ、空母改装前の大鯨か）



空襲時に浮き砲台になってた戦艦は、榛名。
転覆してた空母は　あれは　天城だな　かわいそうに。



軍事クラスタのうんちくはさておいて。




戦前から始まる劇中。
まだ街に賑わいと彩りがある戦前

そして　食料が配給になり、配給が滞り、やがて空襲が始まって。

それが毎夜のようになり、


戦争がどのように迫ってきたかを日常を生きる女達目線で描かれている。


戦場の描写はほとんど無い。

そして　８がつ6日で終わってしまう映画でもなかった。

ただ、静かにつらい映画だった。

彼女らを、その生活を守れなかった　軍人達はつらかっただろうな。
榛名や伊勢、日向の乗員は、燃料が無くて動けない戦艦から、原爆に焼かれる街を見てたんだよなあとか。

劇中では触れられていない部分で、いろんな事を考えました。

深夜上映だったにもかかわらず、腰の曲がったおばあちゃんが見に来ていました。

そうだな、戦中に嫁いだりとか、出産とか　って　まだ我々の祖父母の代の話だもの。

「別に好きだったわけじゃ無いけど　じいちゃんが陸軍の上官連れて　もらいに来たから嫁いだ」
とうちのばあちゃんいってたっけ。



君の名は　　とか　聲の形　　　も良かったが。



この映画も　今年見ておくべき映画だとおもう。